直通色塗装のイメージ。(写真は2500形、1983年頃撮影。広島電鉄提供)

広島電鉄は2022年8月22日、電車宮島線の開業100周年記念事業として、3100形3101号に往年の「宮島線直通色塗装」を復元すると発表しました。2022年9月下旬に実施する予定です。

3100形の現在の塗装(写真:広島電鉄提供)

広島電鉄は1950年代後半から始まった宮島線と市内線の直通運転にあたり、「直通車両」であることが分かりやすいよう、オリエントピーチ色の塗装を施していました。広島電鉄での通称は「直通色」で、現在の営業用の車両では見られません。

「お客さまや電車ファンの皆様の『宮島線を走る電車といえば、この色』という想い出に残る塗装を営業用車両に復元することで、宮島線の歴史の一部を現代によみがえらせます」(広島電鉄)

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また、これに先立つイベントとして、9月18日(日)には広島電鉄荒手車庫にて、在籍する3100形3編成の撮影会も行います。撮影会は午前/午後の2回同内容で実施。通常の運行時には表示することのない「行先」を含め、申込時のアンケートにより希望の多かった方向幕を表示します。

募集人数は各回先着30名で、参加費用は一人5,000円(税込)、電車一日乗車券付き。8月29日(月)12時よりイベントプラットフォーム「peatix」専用ページより申込を受け付けます(広島電鉄ホームページから専用ページへのリンクを掲載予定)。

広島電鉄ではこのほかにも、宮島線電車へ記念ヘッドマークの掲出を開始したほか、沿線の方々と情報交換や意見交換を行う「みやじません ヒト・コト トーク」等を開催。地域活性化に取り組みます。

「宮島線開業100周年事業」は来年3月で一区切りとなりますが、同社はその後も宮島線全線開通100周年の2031年2月頃まで継続的な取り組みを実施する予定としています。