JR四国は2022年8月26日、国交省へ運賃改定申請を行ったと発表しました。運賃改定予定日は2023年春としており、認可されれば1996年以来27年ぶりの値上げとなります(消費税率の引き上げに伴う運賃改定を除く)。

改定率は運賃・料金全体で約13%としており、初乗運賃は現行の170円から190円へ。定期旅客運賃も改定し、通勤・通学定期の割引率を見直します。

近距離区間における普通旅客運賃(幹線)の改定額(画像:JR四国)

特急料金も見直し・廃止を行い、25キロまでの自由席特急料金は330円から450円に、指定席特急料金は1,070円から1,290円に(A特急料金と統合)、50キロまでの自由席特急料金は530円から760円に(A特急料金と統合)それぞれ値上げします。

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JR四国は運賃値上げの背景について、コロナ禍による鉄道運輸収入の減少により厳しい経営状況が続いていると説明しています。今後も人口の減少による鉄道運輸収入の漸減や、新しい生活様式の定着による不可逆的な利用者数の減少などから減収が続くものと見込まれますが、安心・安全な運行に必要なコストを削ることはできません。そうした状況のなか、省力化・省人化などによる生産性向上など「徹底した経営努力を前提に」運賃改定を計画したといいます。