銚子電鉄とLCCのスプリング・ジャパンがコラボ 沿線の子どもたちを乗せた貸切電車が走る【レポート】
「新しい新幹線に乗りたい」
外川駅での折り返し時間、何人かの子どもに話を聞きました。1年生のK君は「青い電車が好き」。どこの電車かは分からないそうですが、ひょっとしたら小田急かも。「乗ってみたい電車は新幹線」と元気いっぱいに答えました。
お母さんは、「今度新しい新幹線が開業するらしいので、できれば乗せてあげたい」と。千葉からはちょっと遠いけれど、スプリング・ジャパンの佐賀線を利用すれば西九州旅行も快適。「ぜひ本サイトの試乗記もご覧ください」と、PRさせていただきました。
「昔の銚子は旅客も貨物も鉄道全盛」
もう一組、6年生と1年生の兄弟で参加したK君は、海鹿島から本銚子まで電車通学します。私が「鉄道ファンがわざわざ乗りにくる、昔の電車に毎日乗れてうらやましい」と話したら……、2人はポカンとしてました。
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保護者の皆さんの話では、昔の銚子は旅客も貨物も鉄道王国でしたが、今は多くの移動がマイカー。「それでも千葉や東京に出る際は、特急『しおさい』を利用します」とのこと。女の子は制服を着たCAさんに、あこがれの眼を向けていました。
飛行機は気合で飛ぶ!?
復路のクイズ大会では、「飛行機はなぜ飛ぶの(気合で飛ぶの迷答もありました)」、「飛行機はどこに燃料を積んでいる(主翼の中ですね)」、「上空に行くと耳が痛くなるのはなぜ(気圧の関係です)」といった問題を出題。子どもたちには、記念乗車券などがプレゼントされました。
「鉄道が走っているのは知っていても、乗ったことはない」が今の地方都市の現状。今回の参加者にも電車に初めて乗った児童がいましたが、楽しい旅の思い出は、きっと銚電ファンにさせてくれたはず。
米澤社長らは貸切電車に続き、観光客の利用が多い犬吠駅に移動。この日限定で「スプリング・ジャパン駅」に名称変更した同駅で、成田―新千歳、広島、佐賀の3路線をPRしました。
記事:上里夏生