銚子電鉄とLCCのスプリング・ジャパンがコラボ 沿線の子どもたちを乗せた貸切電車が走る【レポート】

2022.09.13

特製ヘッドマークを付けた貸切電車は3000形電車2両編成。元伊予鉄道700系、元京王電鉄5100系です=仲ノ町駅=

路線は銚子―外川間6.4キロのミニサイズながら、鉄道ファンの心に刺さるニュースが続く銚子電気鉄道(銚電)。今回は同じ千葉県に本社を置く、日本航空(JAL)系LCC(格安航空会社)のスプリング・ジャパンとの共同企画で2022年9月10日、沿線にある銚子市立清水小学校の児童を貸切電車ツアーに招待しました。

航空機をイメージした車内装飾の電車には、銚電の竹本勝紀社長とスプリング・ジャパンの米澤章社長も〝特別搭乗〟。車内では、客室乗務員(CA)の成りきり撮影会やクイズ大会で、往復40分ほどの旅を盛り上げました。「アテンションプリーズ!!」。それでは皆さまも、仲ノ町発~ニューヨーク経由~外川往復という、壮大なコンセプトの〝飛行機電車〟にご搭乗ください。

竹本銚電社長 機内販売員を務める

業種や業態を問わず、コラボで鉄道や地域の知名度を上げるのが銚電の戦略。2022年1月にスタートしたスプリング・ジャパンとの連携では、「銚子の魅力発信キャンペーン」を2社共同で展開しました。

7月には竹本銚電社長が、成田―佐賀線に機内販売員として搭乗。オリジナル商品のぬれ煎餅やまずい棒を売り込みながら、「ぜひ銚子にお越しください」と呼び掛け。銚電では、スプリング・ジャパンの特別装飾車両が運行を始めました。

今回は佐賀線搭乗の返礼を兼ねて、スプリング・ジャパンの米澤社長や渦原浩之統括部運航指揮課デューティーマネージャーが、CAとともに銚子を訪問。行きは救命胴衣の着用方法をはじめとする航空教室、帰りはクイズ大会で道中を盛り上げました。

エールを交わす竹本銚電(左)、米澤スプリング・ジャパン(右)の両社長。コラボのキャッチフレーズは「翼を得た銚子電鉄、レールを得たスプリング・ジャパン」です

電車通学の児童も多い小学校

清水小は銚電本銚子駅に隣接して学校があり、公立小学校では珍しく電車通学の児童が一定数います。

全員での記念撮影。貸切電車には千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」も同乗しました

児童招待は本来は夏休みに行う予定でしたが、コロナ感染拡大防のため2回にわたり延期。2学期に入ったことで、参加者は児童7人と保護者にとどまったものの、鉄道好きの子どもたちが集まりました。

出発前の車内では両社長ががっちり握手。スペシャルサプライズで、電車のハンドルは運転士の免許を持つ竹本社長が握りましたが、子どもたちは航空教室やクイズ大会に夢中。残念ながら(?)、前面展望を楽しむ児童はいませんでした。

ハンドルを握る竹本銚電社長。自虐的ジョークも多い同社長ですが、運転はもちろん慎重そのもの。安心して乗車できました

銚電で子どもたちにウケたのが、薬用シャンプーメーカーの命名権で、「髪毛黒生駅」の愛称名が付けられていた笠上黒生駅。ネーミングライツ終了後も駅名板などはそのままで、児童は説明に聞き入っていました。

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