「子供IC運転50円」筆頭に企業広報に高評価

企業広報大賞の表彰式で、十倉雅和経済広報センター会長(経団連会長)=前列右から3人目=と星野社長=左隣=を囲む小田急CSR広報部の面々(筆者撮影)

最後の三題目は、「子どもIC運賃50円」から派生した話題。本サイトでも紹介させていただきましたが、小田急の子育て支援の取り組みが、日本経済団体連合会(経団連)の関連機関・経済広報センターの第38回の「企業広報賞」で最優秀賞の大賞を受賞し、2022年9月8日に表彰セレモニーが開かれました。

小田急が狙うのは、暮らしやすく住んでみたくなる沿線街づくり。前の二題にも視点は共通します。世の中には、「お子さまランチ300円」とか、子ども料金を割安にしてファミリーを呼び込む戦略があふれますが、これだけ注目されたのは、やっぽり〝ロマンスカーの小田急〟だからでしょう。

新宿線、浅草線の「子育て応援スペース」(都営地下鉄)、「たまモノこどもワンデーパス」(多摩都市モノレール)など、鉄道業界でも子育て支援の取り組みが続きます。

ファンの皆さんとの共存共栄が企業広報のモットー

企業広報大賞は、産業界では珍しい企業広報を対象にした表彰制度。ということで、会場で藤田広報部課長にサイトをご覧の皆さまへのメッセージをいただきました。

「小田急ではおよそ4000人の社員が、鉄道のほか流通、街づくり(不動産)、ホテルなどそれぞれの分野で、社会や地域への貢献を目指して、日々活動しています。われわれ広報は、そうした活動を発信するのが役目です。

当然、情報を受け取る皆さまがいらっしゃってはじめて成立する仕事。小田急ファン、鉄道ファンの方々とも、共存共栄が最大の目標です。小田急グループの施策に関心をお持ちいただけるよう、発信方法などに工夫を重ねたいと心しています。今後ともご愛読、ご声援よろしくお願いいたします」

記事:上里夏生

※2022年9月18日9時47分……一部修正いたしました。