「鎌倉FABの13人」11月開催へ 湘南江の島駅に3Dアートの鎌倉・江の島立体地図登場 古都の歴史を感じさせるプロジェクションマッピングも
モノレール駅が3Dアートのギャラリーに
神奈川県の湘南モノレール湘南江の島駅に2022年11月6日~12月18日の約1ヵ月半、地元の小中高生らが製作協力した鎌倉・江の島エリアの立体地図が展示される。
3D地図には、古都・鎌倉の歴史や社寺を表現したプロジェクションマッピング動画が投影される。イベント名は「鎌倉FABの13人」。もちろん、地元を舞台にしたテレビ大河ドラマにちなんだものだ。
湘南モノレールと慶応義塾大学SFC研究所などが、デジタル技術による創造的教育を研究する国際STEM学習協会とのコラボで企画した。
先端技術を研究する慶応SFC研は2022年5月、鎌倉市内に地域オープン型の研究拠点「リサイクリエーションラボ」を開設。ラボは観光客も参加できる「SHONAN FAB STATION PROJECT(湘南FABステーションプロジェクト)」を開催し、翌6月から湘南江の島駅に立体模型「sasumo(サスモ=サステナブルモノレール)」を展示している。
リサイクル素材と3Dプリンターで製作したサスモは、遊園地のジェットコースターのようなアップダウンの地形を走る湘南モノレールをデフォルメで表現する。
プロジェクト第2弾の鎌倉FABの13人は、1.8メートル四方の大型立体地図。地図を構成するのは1個15センチ角、合計144個のピース。「作りながら学ぶ」を目標に、鎌倉市立御成小学校、鎌倉女学院中学高校などの児童や生徒が中心になって3Dプリンターで製作した。
立体地図は無料で見られ、触ってもOK。宝塚大学東京メディア芸術学部が協力したプロジェクションマッピングは、立体地図をキャンバスに鎌倉の魅力を描き出す。
初日の11月6日は16時から点灯セレモニーを開催。湘南モノレールなどは、「晩秋から初冬の江の島・鎌倉観光では、ぜひ駅で足を止めてほしい」と話す。
記事:上里夏生