土讃線で行くのが正解 JR四国土讃線 新改駅【木造駅舎コレクション】82
※2022年8月撮影
トップ画像は、JR四国土讃線新改駅に向かう途中の県道253号線。ここから新改駅に向かう県道253号線と254号線が分岐する場所。
新改駅へは、右上に行きます。この先もなかなかシビれる道です。新改駅には土讃線で行くのが間違いなく正解です。しかし停車せずに通過する普通列車もあるため、新改駅に来る列車は上り下りともに1日3本なのです。
※2022年8月撮影
この様な案内もありました。
※2022年8月撮影
実は「ほっと平山」は名前を覚えていました。2016年8月に当時鉄道チャンネルのスタッフだったMさんが新改駅に行った時の事をスタッフブログに書いていたのを読んでいたからです。
新改川の川幅が休場ダムで急に広くなった場所。橋の向こうにMさんが訪ねた朝倉商店が見えます。営業しています。店主のお婆ちゃんは、2016年8月の時点で90歳だったので96歳?左上に見える辺りに廃校になった旧・町立平山小学校を使用する宿泊施設「ほっと平山」があります。
※2022年8月撮影
県道沿いに廃バスが駐めて(捨てて?)ありました。
※2022年8月撮影
こんな鬱蒼と木々の茂る下、凄まじい蝉時雨を聞きながら駅に向かいました。駅までの道は豪雨などで度々崩落して不通になっています。ちょっとドキドキしました。
※2022年8月撮影
ほどなく新改駅に到着。
※2022年8月撮影
全く人の気配はありません。
※2022年8月撮影
1981年(昭和56年)の新改駅舎。同じ駅舎とは思えません。洗濯物の生活感にホッとします。管理人さんの許可をいただいてリンクしています。
右下の道を登ってきました。
※2022年8月撮影
待合室に入ります。
※2022年8月撮影
無人駅です。窓口側は壁になっていました。
※2022年8月撮影
むしろこの駅が有人駅であった時代が想像し難いです。新改の集落からは5kmほど離れています。先ほど通った平山の集落も約1km山道を登ってきます。
駅出入口。「ほっと平山」の案内があります。
※2022年8月撮影
土讃線の本線は見えません。
※2022年8月撮影
駅名標をいれます。
※2022年8月撮影
駅は、1935年(昭和10年)信号場として開設されました。戦後の1947年(昭和22年)新改駅が開業。1956年(昭和31年)までは「しんかい」と読んでいましたが「しんがい」に改称。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR四国の駅になりました。
反対側は、引き込み線なので行き止まりです。
※2022年8月撮影
辛うじて車止めが見えます。
※2022年8月撮影
ホームから駅舎。
※2022年8月撮影
次の繁藤駅まで、県道253号線で国道32号線に出るまでがタイヘンでした。対向車とすれ違いのできない狭い区間も多く、先の見えないカーブの山道が続くのです。ガードレールの下は断崖絶壁だったり。窓は全開にして、カーブ手前ではクラクションを鳴らしながら徐行の繰り返し。国道まで数キロでしたがひどく時間がかかりました。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。
※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。