新改駅
事前のリサーチでは、限りなく怪しい秘境駅、新改(しんがい)駅……
(殺人鬼のいた廃屋がある、とか出てきて最早ホラーです)

一度降りて写真を撮る客はいても、ここで降車するのは私だけでした。運転手さんの訝しみの眼差しを忘れません。
新改駅

駅でレールブックを登録し、ポスターの写真を撮ります。
新改駅

新改駅

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下車して1分半、まだ列車が出てしまう前にミッションクリアです。ちーん!

一応例の廃屋でも探してみようかしらん、と駅舎を出るとすぐに標識を見つけました。
新改駅

ちょっと意味がわからないけど、何か新しくて廃屋よりは親しみが持てそうな施設だと思ったので、指示標識に従って進むことにしました。
新改駅からほっと平山をめざす

山奥ですが、道は一本道でわかりやすいです。途中で幾つか細い道へ分かれますが、舗装されている道は主道だけです。
急な山道を下ること10分ほど、橋の向こうに集落が見えました。これは人が住んでいそう!ほっと平山の意味がわかった気がします。安心感半端ない。
人里の気配

駅を出てから一度しか見なかった雑な看板の続きも、ここでやっと現れます。施設はもうひとつ橋を渡った先にあるようです。
新改駅

渡った先は小丘へゆるい坂道が続いています。元々小学校のあった場所のようです。
IMG_2778[1]

やっぱりホラーなのか…と諦めかけましたが、車が止まっていたので中を覗いてみると、
施設で働く方が快く出迎えてくれました。

ほっと平山は、旧平山小学校の校舎を利用した宿泊施設。ワークショップなども開催され、地元の交流施設としても使われています。
改装後すぐに廃校になってしまった校舎を生かそうと、有志の団体が市から委託を受けて運営しているのだとか。

気になった方、ぜひ現地にいってみてください!私も次は、泊まってみたいと思います。(桜の季節がオススメだそうですよ~)

一巡したところで、帰りの列車の時間が気になりはじめ、お暇することに。
雨が降るかもしれないから、と玄関で傘を渡されました。
折り畳み傘を携帯しているので、と断りましたが、
では次の人のために駅に置いていってください、と。温かいなあ…。

看板をみた橋のふもとに、朝倉商店というお店があったのを思い出し、寄ってみることにしました。
朝倉商店

施設の方の話では、店主のおばあちゃんは90歳。

お店にはお菓子とドリンク酒類、日用雑貨が置いてありました。種類は少ないけれど、ちゃんと営業しています。

出てきたおばあちゃんは黒髪のしゃんとした方で、今日はパートさんなのかな?
聞いてみたら店主さんその方でした。若っ!!!

私は大正生まれですよ、ふふふ。って

美しすぎる90歳、ある意味一番ホラーでした…。

新改駅

急いで山道を登って新改駅にもどると、ちょうど雨が降り始めました。
新改駅

駅舎の小棚に預かった傘を掛けて、やってきた列車に乗り込みました。
新改駅で降りる客はひとりもいませんでした。