GLOBIS 学び放題 が20~34歳ワーカーのキャリア観を調査、半数が今後のキャリアプランを描けない「キャリア迷子」 いま問題の「静かな退職」も

2022.11.18

変化が激しく、未来が予測しづらい時代。

「自分らしいキャリアを描きたい」「未来に向けてどのように歩めばいいか分からない」と感じている若手ビジネスパーソンにいま一番ほしいヒントとは―――。

ビジネスナレッジの定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」(by グロービス)は、20~34歳の若手社会人750名のキャリア観に関する実態を調査。

同調査では、多くの若手社会人が「今後のキャリアプランを持っていない」という実態が明らかになり、調査結果から GLOBIS 学び放題 鳥潟幸志 事業リーダーが最新ヒント&アドバイスを公表した。

若手社会人の約6割が、新卒入社後ギャップを感じている。

若手社会人の約6割が、新卒入社した際に、入社前と比較し「ギャップを感じた」と回答。

また、「具体的にギャップを感じた事柄」について尋ねると、多くの人が「業務内容」や「働き方」についてギャップを感じていたことが分かった。

さらに「入社後、ギャップを感じた事柄は現在どのように変化したか」という問いに対し、「諦めた」が34.5%、「継続して不満/課題感を持っている」が17.6%と、約半数の若手社会人がギャップを解消できずにいることがうかがえる。

入社後ギャップを感じ「現在のキャリアに満足していない」という人が約半数

1社目で入社後ギャップを感じていた若手社会人に、現在のキャリアへの満足感を尋ねると、約半数が「満足していない」と回答。

また「現在のキャリアに満足している」と回答した人、「現在のキャリアに満足していない」と回答した人に対し、それぞれギャップの解消のために行ったことをたずねたところ、「会社・業務についての理解を深めるように努めた」「仕事上の人間関係を良好にすることに努めた」「視野を広げるための情報収集を行った」などの項目が現状のキャリアに満足していると回答した人のほうが上回り、自発的なアクションを取っていることが分かった。

「静かな退職」(Quiet Quitting)も

また「現在の仕事に対するスタンスについて、近いものをお答えください」という問いに対し、約半数が「決められた必要最低限の業務しか行いたくない」と回答。

さらに詳しくみると、入社後ギャップを解消するために自発的に行動をしなかった人にこの傾向が強く見られた。

このように、入社後ギャップ解消のために、自発的な行動をした人としなかった人では、現在の仕事に対するスタンスに差があり、自発的な行動をしなかった人には、仕事に対する「静かな退職」の傾向が見られた。

「静かな退職」(Quiet Quitting)とは、「必要以上に一生懸命働くのをやめること」を指す新語。コロナ禍を経て近年、米国や中国などで若い世代を中心に急速に広がりつつある考え方。

若手社会人の2人に1人が、今後のキャリアプランない“キャリア迷子”

「今後のキャリアプランを持っていますか?」という問いに対しては、2人に1人が「持っていない」と回答。

その理由を尋ねると、「やりたいことがないから」「モチベーションが上がらないから」といった回答が上位に入った。

さらに、「今後のキャリアプランを持っていない、どちらかと言うと持っていない」と回答した人に、「キャリアプランを持つために何をすればよいのか分かっていますか?」とたずねたところ、9割以上が「分かっていない」と回答した。

「将来のキャリアに期待を持っていない」

いっぽうで、「キャリアプランを持っている」と答えた人に対し、キャリアプラン実現のためにしていることをたずねると、「専門的な知識・スキルを学ぶ(特定の業界知識の獲得、特定ツールの習得など)」「人的ネットワークを広げる」といった回答が上位に。

また、「将来のキャリアに期待を持っていますか?」という問いに対し、約4割が「期待を持っている」、約6割が「期待を持っていない」と回答。

将来のキャリアに期待を持っている人に理由を尋ねると、「自分の成長を実感しているから」「やりたいこと・目標があるから」といった回答が上位に入った。

いっぽう、将来のキャリアに期待を持っていない人に理由をたずねると、「やりたいこと・目標がないから」「これまでに成長をあまり実感していないから」といった回答が上位に入った。

この結果を詳しく見てみると、キャリアプランを持っている人の約7割が「将来のキャリアに期待を持っている」と回答。

いっぽう、キャリアプランを持っていない人の約9割が「将来のキャリアに期待を持っていない」と答えていた。

GLOBIS 学び放題 鳥潟幸志 事業リーダーがアドバイス

GLOBIS 学び放題では、若手の学び応援企画「#これからの履歴書」として、今回のキャリア観に関する調査に加え、ビジネスが身近になるメディア「GLOBIS知見録」で社会人の学びに関する調査データの詳しい解説を紹介する記事を11月14日に掲載↓↓↓
https://globis.jp/article/57625

今後も、Z世代・ミレニアル世代に支持されるメディア「TABI LABO」での記事展開、GLOBIS 学び放題公式SNSアカウントでの情報発信などを通じて、若手社会人が自分らしいキャリアの実現するための役立つ情報を提供していくというから、気になる人は、公式サイトをチェックしてみて↓↓↓
https://hodai.globis.co.jp/lp/articles/korekara-rirekisho/research02.html

「近年、「入社後ギャップ」「リアリティショック」などの言葉とともに、入社前後のギャップで仕事に対するやりがいを見失ってしまうことが問題として取り上げられています」と語るのは、GLOBIS 学び放題 鳥潟幸志 事業リーダー。

「さらに調査結果からは、新卒入社した際に、入社前に抱いていた仕事へのイメージとギャップを感じた若手社会人が、その後も不満を持ち続ける傾向にある様子が浮かびます。

今回の調査では、現在のキャリアに満足している人の方が、入社後ギャップの解消に向けて、より自発的に行動する傾向にあることが分かりました。

ギャップを感じた事柄自体の直接的な変化には必ずしも繋がらなくても、自発的なアクションによって、自身の境遇への納得感は変わり得ます。

キャリアのはじめに持つ仕事へのイメージや自己イメージは、その後のキャリア観に大きな影響を及ぼします。

その後長く続くであろう人生の基礎を培う時期だからこそ、ポジティブな仕事観や自己イメージを養えるよう、違和感を感じたことには一歩踏み込んで考えたり行動してみたりすることが重要ではないでしょうか。

また、キャリアプランを持っている人の方が、より将来のキャリアに期待を持っているという結果も出ています。

将来に期待を持てない理由、キャリアプランを持っていない(持てない)理由については、いずれも「やりたいことがない」が上位にあがっています。

「やりたいこと」を明らかにするためには自分自身と向き合うことが求められ、その過程を苦しく感じる人も多いでしょう。

キャリアプランを持っていない(持てない)理由の2位に挙がった「モチベーションが上がらない」の背景にも、その苦しさを避けたいと思う心理が働いているのかもしれません。

これまで私が数千人のビジネスパーソンに出会って感じるのは、「まず一歩踏み出さないと、何も分からない」ということです。

入社後ギャップの解消に限らず、「自分なりにやってみた」と思えることには、ある程度の納得感が生まれるものです。

そして、納得感を持って過去や現在を捉えられることは、将来に向けて大きな力になります。踏み出した一歩を振り返り、またもう一歩と踏み出していくことで、他の誰のものでもない、自分の道が拓かれていくと言えるでしょう。

GLOBIS 学び放題では、本企画における情報発信はもちろん、基礎的なビジネス知識などが学べるコース群「若手・新入社員のためのラーニングパス」の提供などを通して、若手社会人の学び直し、リスキリングを支援していきます。