東急田園都市線を走る2020系車両(写真:K.O / PIXTA)

東急線で2023年夏から「クレジットカードのタッチ決済」を活用した乗車券サービスに関する実証実験が始まります。田園都市線を中心とした一部の駅で先行し、2024年春に東急線全駅を対象とする予定です。

利用者は事前に乗車券販売サイト上で企画乗車券を購入し、タッチ決済に対応したクレジットカードなどを改札機の読み取り部へかざすことで改札を通過できるようになるほか、タッチ決済に対応したクレジットカードを使用した後払いも可能になります。

また、地域やグループの商業施設などと連携し「シームレスでお得なサービス」を検討するとしています。具体的なサービス内容は発表されていませんが、たとえば乗車に使ったクレジットカードで東急グループの施設を利用すれば割引が適用される、といったサービスが考えられます。

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「クレジットカードのタッチ決済」を活用した乗車券サービスに関する実証実験は、首都圏の鉄道事業者で初の取り組みです。対象ブランドとして発表されているのは「Visa」のみですが、他のブランドについても導入を検討中といいます。

また、2023年夏からは「QRコード」の実証実験もあわせて実施。こちらの実証実験は企画乗車券のみの対応となる予定です。

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