新潟地区を走るE127系車両(写真:tarousite / PIXTA)

JR東日本横浜支社は17日、南武線の尻手〜浜川崎駅間(南武支線)にE127系を投入すると発表しました。投入車両数は2両×2本の計4両で、2023年度中に運用を開始する予定です(詳細な時期は未定)。

E127系は1995(平成7)年に新潟地区向けの0番台、1998(平成10)年に長野地区向けの100番台が登場。今回転用改造に充てられるのは新潟地区を走っていた0番台です。

かつて2両編成が13本製造された0番台ですが、このうち1本は2014年に除籍されており、10本がえちごトキめき鉄道に譲渡されています。残る2本(V12編成・V13編成)も2022年3月のダイヤ改正で引退していましたが、2022年の落雷事故でE129系が動けなくなった際に代走を務め、鉄道ファン界隈を湧かせていました。

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投入されるE127系は制御方式がVVVFインバータ制御となっており、現在南武支線で運用されている205系1000番台(界磁添加励磁制御)より省エネ性能が高く、故障にも強い車両となります。

鉄道ファン向けの気になるポイントとして、車体帯は南武線用に変更されるということですが、正面と側面の行先表示には字幕を採用するようです。

南武支線では現在205系1000番台が2両×3編成の計6両運用されています。JR東日本横浜支社に確認したところ、残る1編成の動向については「現時点では未定」とのことで、今後は更に注目が集まりそうです。