庚申塔と馬頭観音【駅ぶら】06京王電鉄 京王線059
※2023年6月撮影
トップ画像は、芦花公園駅旧甲州街道の南側にある曹洞宗長泉寺境内の庚申塔(右)と馬頭観音。
庚申塔は、上部の日月、「天下泰平」の文字、青面金剛像が悪鬼を踏みつけているのが分かります。三猿は一寸分かり難いですね。馬頭観音左側に施主の名前が刻まれています。上高井戸の鈴木さん、上石原の尾崎さんです。庚申塔の横の字は摩滅していてほとんど判読できません。辛うじて「上高井戸村」は読めました。
こちらは、2006年(平成18年)4月に撮った二基。
※2006年4月撮影
彫られた文字が幾分クリアに読めるよ~な気がします。
お寺の方に色々とお話しをしていただきました。ありがとうございます。
その時に「昔、本堂の屋根が崩れていましたね?」と御尋ねしたら、12年程前に檀家さんの寄付などで苦労して再建されたとおっしゃっていました。杉並区教育委員会が書いていた「現在の本堂、客殿、庫裏は平成23年10月に整備されたものです」のことですね。
※2023年6月撮影
こちらは2006年(平成18年)4月に撮影した再建前の本堂。屋根が崩れていました。
※2006年4月撮影
当時千歳烏山に住んでいた筆者は、通勤電車の窓から日常的に本堂屋根の惨状を見ていました。
現在の美しい本堂。
※2023年6月撮影
綺麗な本堂の両脇に十六羅漢像(石仏)が並んでいます。
※2023年6月撮影
下手(左側)にも八つの羅漢像(石仏)。
※2023年6月撮影
旧甲州街道に戻る途中、また汗をポタポタ垂らしながら、魅力的な石仏をじっくり拝見しました。魂抜き(お性根抜き)してあるとは言え、いいです。
※2023年6月撮影
学生時代の友人の旧宅があった方に旧甲州街道を西に歩きます。
※2023年6月撮影
結論から言います。風景が激変していて、友人の旧宅(公団アパート)の跡地は、全く分かりませんでした。
この「山本農機」さんの記憶はありました。世田谷区のサイトによれば「昭和17年の建築で街道筋に多かった出桁づくりとなっている」とのことです。
※2023年6月撮影
アップ過ぎて、上の写真の部分は違うと思いますが、2005年(平成17年)12月に撮った「山本農機」の写真がありました。
※2005年12月撮影
ココも記憶に残っています。
※2023年6月撮影
同じく2005年(平成17年)12月の写真です。当時のデジカメは色彩が少しあざといですね。お店は変わった様です。そりゃ、18年も経っているのですから。中の奥にある理髪店はそのままです。(笑)
※2005年12月撮影
旧甲州街道をウロウロしましたが、この写真の場所が分かりませんでした。現在は、ガソリンスタンド(今はガス・ステーションというのかな)も無くなっていますし、隣のレトロなマーケットも跡形もありませんでした。
※2005年12月撮影
これで芦花公園駅の散歩を終了します。次回は、千歳烏山駅に向かいます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)
・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他
下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました
・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)
・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)