マスクがとれて、外国人観光客が増えてきて、コロナ前の風景が戻ってきたかのような、ニッポンのあちこち。

この流れと同期してドカッと増えてきたのが、出張。

エアを使う遠方から、列車で片道2時間のエリアまで、あらゆる地へ「行け」といわれたら行かなあかん仕事が、コロナ前のように戻ってきた。

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列車で片道2時間前後の出張で、最近いろいろ考えちゃうのが、JR東日本の普通列車グリーン車。

「もうこの先ないでしょ」と思ってたら、小田原や横浜、高崎、前橋、宇都宮、八王子、大月と、仕事先の拠点に「あした行ってくれ」という仕事も、6月あたりからふたたび日常的にあるようになってきた。

そこでいろいろ思うのが、普通列車グリーン車のいまとこれから。

きょうも仕事でうちの人と2人で普通列車グリーン車で熱海に行ったときに、いろいろ痛感した。

まずひとつ。めっっっっっっっっっっっっちゃ利用者が増えてきたこと。

朝夕は通勤客で東京方面は満席。年齢層もフルレンジで、20歳前後から取締役クラスの高齢までいろいろ。そこに鉄道好きか旅好きと思われる小中学生がいたりする。立ち席客も結構、いる。

昼は旅行客で熱海・高崎・宇都宮・水戸方面はこれまた満席。しかもSuica事前精算じゃなくて、ちょっと割高な車内精算でも乗るという人も少なくない。

次に思うことは、2階建て車両の普通列車グリーン車のなかでは、2階席が人気だけど、車端部(台車上)の“平屋部”を選ぶ人も多いこと。

最近感じたのは、個人の感覚として、車端部の平屋のほうが冷房がよく効いている。頭上も広いし、網棚(荷物置き棚)があるのも意外とうれしいこと。

車端部(台車上)ということで、車両の中央付近よりも揺れることは否定できないけど……。

そして3つめ。これは「これから」の思い。

こうした社会情勢や経営状況で、「100パー無理」ってJR東日本にいわれるのがオチだけど、「V字ルートもSuicaグリーン券1回で通してほしい」っていう勝手な願い。

たとえば、高崎線で熊谷から大宮、大宮で東北線の電車に乗り換えて宇都宮方面に行くってときは、Suicaグリーン券1回では行けない。

V字のようなルートには、1回ずつSuicaグリーン券がいる。高崎・宇都宮⇔水戸・千葉もそう。

これをなんとか1回でイケるようにしてほしい。100パー無理だと思うけど。

さらに! 画像(Jun Kaida / PIXTA)のようにみんなが待ってる中央線グリーン車が実現したときは、大月・八王子・立川⇔大宮・高崎・宇都宮・水戸・千葉も、Suicaグリーン券1回でイケるようにしてほしい。

いっぽうで、これ実現するとSuicaグリーン券が値上がりするかもしれないし……。

利用者ニーズと企業利益のバランスをみても、ずぶの素人が考えても、無理だろうなとは思う―――。