2022年9月の台風15号により、家山~千頭駅間が不通となっている大井川鐵道。

同社は8月17日、不通区間のうち家山~川根温泉笹間渡駅間(2.9km)を2023年10月1日に再開すると発表しました。

これにあわせて大井川本線と井川線でダイヤ改正を実施するとともに、SL列車を増発、さらに「快速急行」「区間急行」を新設します。

SL列車は最大あわせて6往復に

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SL列車は現行ではSL急行「かわね路号」1往復と「きかんしゃトーマス号」2往復、計3往復となっています。

10月1日以降はSL急行「かわね路号」を2往復とします。きかんしゃトーマス号は2往復のままですが、最大あわせて6往復までの運転を考えているということです。

さらに、早めの時間帯から奥大井の観光を楽しめる列車として、新金谷 9:30発の「SL急行 南アルプス号」を新設。また夕刻~夜の時間帯を走行する「ナイトSL」(仮称)を運転します。

「快速急行」「区間急行」の新設

◆快速急行

毎週金曜日と多くの利用が見込まれる日に運転します。奥大井観光からの帰路に便利な設定です。

・新金谷駅 15時13分 家山行(途中停車駅 福用)
・家山駅 16時00分 金谷行(途中停車駅 福用、新金谷)

◆区間急行(夜間帯)

川根温泉での日帰り入浴の帰りに利用しやすい夜間時間帯に、区間急行を毎日運転します。

・川根温泉笹間渡駅 20時08分発 金谷行(途中停車駅 家山、代官町、新金谷)

停車駅選定は両種別とも利用実態に基づいて決定したもので、乗車の際に特別料金は不要です。

ダイヤ改正

大井川本線・井川線でダイヤ改正を実施します。10月1日以降のダイヤは大井川鐵道ホームページに掲載されています。

企画乗車券の発売取り止め

現在運転中の大井川本線の普通電車代行バスは、10月1日から川根本町が運行主体となる「川根本町コミニュティーバス」に変更となります。これにともない「大井川周遊きっぷ」は9月29日から、「大井川本線フリーきっぷ」は9月30日から発売を取りやめます。

新たな旅行商品の発売

新たに奥大井湖上駅をはじめとした奥大井地区周遊用に、新金谷駅 9時30分のSL列車(愛称「南アルプス号」)乗車と家山駅前から千頭・接岨峡温泉方面に運行する専用バスおよび復路のバス、列車乗車がセットとなった募集型企画旅行商品を完全事前予約制で発売します。

商品の詳細は現在調整中で、決まり次第発表されます。

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