西九州新幹線N700S「かもめ」(写真:ninochan555 / PIXTA)

西九州新幹線「嬉野温泉駅」開業1周年を記念し、佐賀県嬉野市が交通費助成を実施する特別企画「嬉野温泉へGO!GO!キャンペーン」が話題です。

嬉野温泉駅で乗車または降車し、かつ嬉野温泉旅館組合に加盟している対象施設に宿泊された方に対して、交通費1人最大30,000円のキャッシュバックを行うというもの。

対象期間は2023年9月1日(金)~12月22日(金)ですが、予算が無くなり次第終了となります。予算の在庫状況はキャンペーンサイトで毎週月曜日に更新される予定です。

おトク過ぎが原因!?申込み開始日が1日後ろ倒しに

画像はキャンペーン特設サイトから

ADVERTISEMENT

このキャンペーンは新たな顧客獲得と九州全域のリピート促進を図るために行われるものですが、キャンペーン内容があまりにも魅力的であるためか、特設サイトや嬉野市のホームページへつながりにくくなるなど様々な影響が出ています。

また、本キャンペーンへの申込開始日時は本来ならば今日8月29日からでしたが、1日延期して明日30日からとなりました。村上大祐 嬉野市長は29日、X(旧Twitter)で申込開始の延期についてお詫びするとともにその理由や企画趣旨を説明しています。

「本企画は、西九州新幹線開業で嬉野温泉へのアクセスが飛躍的に向上したことを実感していただくこと、嬉野市や周辺地域の魅力を知っていただきたいというのが本来の趣旨です」

「嬉野温泉に行くことを楽しみにしていただいている多くの方に本キャンペーンをご利用いただけるよう、ルールを明示する必要があると判断して申込み開始を延期させていただきました」

また、「キセル乗車やきっぷの譲渡など違法行為やモラルに反する行為を推奨するサイトは拡散しないようご協力お願いいたします」とも。

キャンペーンご利用の際は、特設サイトの記載を熟読した上で申し込みましょう。

温泉だけじゃない、湯豆腐など魅力たっぷりの嬉野温泉

嬉野温泉は「日本三大美肌の湯」として知られ、武雄温泉と共に佐賀県を代表する温泉として知られます。

「シーボルトの湯」などがある温泉街は西九州新幹線「嬉野温泉駅」から少し距離があり、徒歩なら30分程度かかります。お散歩がよほど好きならともかく、下車してからは路線バスやタクシーで移動した方が良いでしょう。

温泉以外の魅力としては、江戸時代から名物として知られる「湯どうふ」や嬉野茶がおススメ。

筆者が以前西九州新幹線の取材で訪れたときは、グルメマンガ『美味しんぼ』にも登場したという元祖温泉湯どうふのお店「食事処 宗庵よこ長」で定食をいただきました。温泉で煮ることで白濁する湯どうふのとろっとろの舌触りは忘れられません。

鉄道ファン向けには最近海上輸送された「5羽目」の西九州新幹線「かもめ」車両も注目かも。既報では10月下旬ごろから運用に入るようで、運が良ければキャンペーン期間中に新しい「かもめ」と出会えるかもしれません。

【関連リンク】