町田市には、こんなに圧倒的な大自然があったのか―――。

町田駅から神奈中バス 町36系統 に30分乗って訪れた地で、正直そう実感した。衝撃だった。

どこかというと↓↓↓

ジブリな里山風景が広がる、町田市小野路町

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ここは町田駅から北へ7km、町田市 小野路町(おのじまち)。

多摩丘陵の原風景を色濃く残しているここ小野路は、江戸時代に大山街道 小野路宿という宿場として栄え、現在も小野路宿通り(画像)は、いまも当時の雰囲気を残していて、初めて訪れると「ここが東京」であることが信じられないほど。

こうした宿場町の面影を残す町田市 小野路町には、冒頭のようにいまは路線バスで30分も乗らないとたどりつけない“隠れた秘境”だけど、ちかい将来、鉄道で行けるようになるかも……。

それが、多摩都市モノレール 町田延伸

そう。実は多摩都市モノレールが町田駅へむけて延伸する計画がある。

町田市は、この計画ルートのB案ですすめていくという。

「己」という字を描くようにモノレールが敷かれる感じで、この多摩モノレール町田延伸が実現したら、この小野路町も「モノレール沿線の里山」としてぐっとちかくなる。

しかも町田市は、こうした市北部丘陵地域内で、市民や NPO法人との協働による再生事業を継続し、町田の里山の景色がさらに色濃く奥深く広がっていくというから、楽しみ。

ネイチャーパワーを秘めた「関屋の切り通し」へ

この「関屋の切り通し」もそう。もはや、ここにいるだけで日常のストレスから解放されそうな、そんなネイチャーパワーを秘めた地とも感じる。

「関屋の切り通し」は、調布の布田宿と小野路をつなぐ布田道の切り通しで、かつては鎌倉街道の関所があったとされる場所。

幕末には新選組がここを通り、小島道場へと出稽古に訪れた道で、沖田総司が病気にかかったとき馬の背に乗りこの道を抜けて江戸へ向かったという。

小野路宿里山交流館で“町田野菜”や小野路産 地粉うどんを

多摩モノレール 町田延伸ルート計画では90度カーブする地点となる小野神社前交差点には、一軒の旅籠(はたご)、旧 角屋(かどや)を改修し、観光交流の拠点として再整備した施設「小野路宿里山交流館」が。

ここ小野路宿里山交流館では、旅籠の雰囲気を感じながら中庭でぼーっと過ごすこともできるし、町田で収穫されたばかりの野菜がいろいろ手に入るうえ、小野路産の地粉を使ったうどんもいただけて、これが、うまい!

小野路の里山の南には、FC町田ゼルビア本拠地も

そして、小野路宿里山交流館がある小野神社前交差点から南へ600m行くと、サッカーJリーグ J1 に昇格したFC町田ゼルビアのホームスタジアム「町田GIONスタジアム」(町田市立 野津田公園)がある。

“ゼルビア”は、町田市の樹 ケヤキ「zelkova」(ゼルコヴァ)と、町田市の花 サルビア「salvia」を合わせた造語だから、このチーム名にも“町田愛”が―――。

さらに、この町田市立 野津田公園も、ピクニック広場や上の原グラウンド、のづた里山の家など、緑豊かな遊び場・憩いの場がいっぱい。

―――なんて居心地がいいんだ、町田市。

東京都町田市をホームタウンとする新鋭 FC町田ゼルビア のJ1昇格で、ますます“町田の居心地・住心地”がアップデートする気配。

多摩モノレールの走る道を想像しながら、町田市小野路に古来から受け継がれる里山の圧倒的自然美を、いまこそ体感してみて。