釧網線で運転するH100形車両(写真はラッピングトレイン、JR北海道)

JR北海道釧路支社は26日、2024年3月16日のダイヤ改正にともなう、同支社管内の普通列車の改正内容を発表しました。

釧網線へH100形投入

釧路支社は今回のダイヤ改正で、釧網線(網走~釧路間)へH100形を投入し、従来車両を全て置き換えます。

H100形は従来車両と比べると、車両の冷房化や段差の縮小、バリアフリー対応トイレなど快適に利用できる設備が充実しており、窓も大きめで雄大な車窓を楽しむことができます。

利用の少ない早朝・夜間の列車は運転取りやめや行先変更などを行います。

・摩周5:20発釧路行き、網走22:09発知床斜里行き、釧路22:09発摩周行きの3本は全区間で運転取りやめ。
・網走18:54発釧路行きは網走~緑間に運転区間を変更し、川湯温泉発釧路行きを新設。
・釧路18:52発網走行きは川湯温泉~網走間で運転取りやめ。

観光に関係した取り組みでは、花咲線『いつもの列車で観光気分』の取組第2弾として、釧路8:52発網走行き普通列車『しれとこ摩周号』で、景色の良い区間(釧路湿原・オホーツク海)における減速運転を実施。ココシルアプリとも連動し、沿線の見所を自動の音声ガイダンスで楽しめるようにします。

【減速運転区間】
・細岡~塘路間(釧路湿原内釧路川沿い:延長約200m)
・原生花園~北浜間(オホーツク海沿岸沿い:延長約900m)

根室線では特急列車との接続改善

根室線では普通列車の時刻を見直し、新得駅で特急「おおぞら5号」との接続待ちを短縮します。現行では新得へ「おおぞら5号」が到着するのは13:47、これに対して十勝清水・芽室方面行き普通列車の発車時刻は14:43。47分の待ち時間がありました。改正後は「おおぞら5号」13:44着、普通列車13:50発として、スムーズな乗り換えを実現します。

その他、花咲線の釧路~根室間、釧網線の釧路~川湯温泉間で、これまではエゾシカなどの野生動物との衝突対策として冬期を中心に行ってきた早朝・夜間の減速運転を通年で実施することとします。対象列車は花咲線10本、釧網線6本の計16本です。

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