※2024年3月撮影

トップ画像、「和田堀公園」、昭和30年代に「善福寺川」の河川改修を実施した際に作られたという人工池「和田堀池」。大きな島が二つあって、鳥たちの声が聞こえます。

訪れたのが3月なので、まだ昆虫も飛んでいません。静かな水面。

※2024年3月撮影

バーベキュー広場に面して飲食店があります。

※2024年3月撮影

「和田堀池」の周囲を歩きます。

※2024年3月撮影

私事で恐縮ですが、筆者にとって「和田堀公園」は思い出の場所なのです。小学2年生で自転車を自由に乗り回せるようになって最初の遠乗り、冒険の目的地が「和田堀公園」でした。

当時住んでいた公団阿佐ヶ谷団地のテラスハウス(前川國男建築事務所設計)に父の会社の社宅がありました。団地完成直後の1958年(昭和33年)に2歳の筆者は大坂から引っ越して来ました。それから小学2年生の秋に世田谷区に引っ越すまで阿佐ヶ谷団地住んでいました。杉並第二小学校に通いました。

団地の南側の相生橋から「善福寺川」に沿って「和田堀公園」まで約2km。自転車なら10分程です。幸い自動車の通らない安全な道が整備されていたと思います。

そして「和田堀公園」に初めて来た筆者は、人生で初めて「買い食い」をしたのです。

※2024年3月撮影

暑い夏、池の横で自転車を駐めたオジサンが荷台の箱からアイスキャンディーを売っていました。当時の金額で5円とか10円とかだったと思います。お祭りで売られているヨーヨー風船(小さな風船に水が少し入っていて、それにゴムヒモが付いていて、パンパンと弾いて遊びました)の中に砂糖水が凍らせてありました。他の場所でこれを見たコトがありません。オジサンのオリジナルだったのかもしれません。

6歳の少年の初めての記憶として「和田堀公園」が焼き付いたのです。

それから60余年が過ぎてしまいました。(笑)

「和田堀公園のカワセミの生態」の案内看板。この日は「善福寺川」の上を飛ぶカワセミを見ました。コバルト・ブルーが一瞬煌めいて、アッと気付いた時には姿が見えなくなっていました。カワセミはとても素速いのです。

※2024年3月撮影

「和田堀公園のカワセミの営巣」の看板。カワセミが営巣する素晴らしい自然があるのです。

※2024年3月撮影

「和田堀池」の北側に来ました。夏にはせせらぎが流れる水路に続く部分に橋が架かっています。

※2024年3月撮影

北西のケヤキ広場の方に釣り堀があります。

※2024年3月撮影

「和田堀公園」のマップ。赤い印が小学生だった筆者の冒険が出発した相生橋。

※2024年3月撮影

ここに同じモノがあります。拡大できるので細部がよく分かります。

次回は「松ノ木遺跡」を訪ねます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)