つくばエクスプレス【駅ぶら】058 流山セントラルパーク駅 その12 平和台大原神社 庚申塔

※2025年10月撮影
トップ画像は、平和台大原(だいばら)神社で1基だけ青面金剛像の彫られている庚申塔。青面金剛像は足の下部が損傷しています。邪鬼も姿が分かり難いです。その横の鶏はクリアですが。
手水舎の後に庚申塔が列んでいます。神社入口階段側、右から見ていきます。
※2025年10月撮影
かなり剥落していますが辛うじて「青面金剛」と読めます。高さは76cm。右面に「文化四丁卯年正月吉日」とあります。1807年、正月にも庚申待ちするのですね。
その左は、上が斜めになっている塔ですが文字が読めません。
トップ画像の青面金剛像の塔。高さは155cmもあります。右面に「宝暦四甲戌年十二月吉日」と彫られています。1754年です。
台座には「小金領西平井邑」とあります。入口階段の脇にあった「流山100か所めぐり」に、この神社が「江戸時代初期創建の旧西平井村の氏神」と書かれていました。歩いていると新しいモダンな住宅ばかりという印象ですが、400年以上人々が住んできた場所なのですね。
1754年は、マリー・アントワネットの夫君、フランス絶対王政最後の王ルイ16世が生まれた年です。夫妻は、1793年(寛政5年)フランス革命のさなかギロチンの露と消えました。ルイ16世は38歳、マリー・アントワネットは、37歳でした。日本は、まだまだ鎖国、平和な眠りを貪っていました。
その左「青面金剛」と文字が彫られた庚申塔。高さは114cm。上部の「日」「月」種子「ウーン」がとても良い状態です。右側面に「安永五丙申歳」と刻まれているので1776年です。台座の3猿も綺麗な状態。
写真の右から2つ目。「庚申塔」と刻まれた塔は、高さ136cm。上部の「月」「ウーン」「日」がとてもクリアな状態。下部の3猿も凝った意匠です。右側面に「天保五甲午年十月」、1834年と刻まれています。
※2025年10月撮影
その左は、67cmと小さめ。「青面金剛」の文字も剥落で少し読み辛い状態。上部には種子の「ウーン」だけあります。右側面「文化十四丁丑十一月吉日」なので1817年。
一番左奥、高さは151cm。「庚申塔」の文字が何故か下に寄っています。上部に「日」「月」と「種子」があればちょうど良い按配です。彫る予定がキャンセルになったのでしょうか?
二段目の3猿の部分が大きくて大胆な意匠なのはとても珍しいです。少なくとも流山市内で見た庚申塔では、この1基だけです。右面に「安政四丁巳年」とあるので1857年。
参道の脇に石塔がありました。逆光で刻まれた文字は読めません。
※2025年10月撮影
改めて曇天に再撮に来ました。左は「××亀宮」、右は「×十二神」と読めます。
※2025年10月撮影
こちらも左は辛うじて下部の「宮」、右は「山神宮」と読めます。実態は、謎です。
※2025年10月撮影
社殿にお詣り、神様にご挨拶します。
※2025年10月撮影
「流山100か所めぐり」に拠れば御祭神は、大原大権現です。
※2025年10月撮影
拝殿奥の御本殿。
※2025年10月撮影
御本殿覆屋は瓦葺きです。
※2025年10月撮影
参道から入口の階段に向かいます。
※2025年10月撮影
階段の脇に「成田山月参」と刻まれた不動明王の像と「富士嶽浅間大神」の石碑。
※2025年10月撮影
神社の入口は坂の途中、下っていきます。このまま歩くと流鉄平和台駅が最も近くて15分ほどです。
※2025年10月撮影
大原神社を振り返っています。
※2025年10月撮影
この後、大宮神社に行きましたが、既にその時の写真は紹介しました。
次回は、流山おおたかの森駅です。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024
るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日
つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日
つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日
つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他
流山市の庚申塔については 流山市立博物館調査研究報告書『流山庚申塔探訪』流山市教育委員会発行を参照しています