つくばエクスプレス【駅ぶら】033 八潮駅 その3 常然寺 延宝2年垳万人の塔

※2025年6月撮影
トップ画像は、菊水堂の前の道をそのまま歩いています。左には工事中っぽいシートが続きます。八潮市立潮止中学校の南側の部分ですが、西側は、公園と新設小学校の造成工事でした。敷地が違うので何の工事か最後まで分かりませんでした。
右に曲がって、この時右手前の仏像(黄色い矢印)に気がついていれば・・・。
しかし迂闊にも筆者は、向かいの「絵と書道」の看板に気をとられていたのです。
※2025年6月撮影
とは言え、怪我の功名、垳川に沿って歩いて、水門を見るコトができました。
※2025年6月撮影
こ〜いう予定に無い風景発見も【駅ぶら】の楽しみです。
水門の辺りから見た垳川。下流で、中川に流れ込む部分です。埼玉県垳川排水機場があります。
※2025年6月撮影
工事シートに沿って、グルッと回って北上します。
※2025年6月撮影
工事部分が終わって、八潮市立潮止中学校の校庭の横です。日影がない!
※2025年6月撮影
中学校の校舎横まで来て、これはいくら何でも何かの勘違いだと気付きました。
バカでも猛暑日に炎天下を散歩するのは、流石にあまり愉しくはありません。(笑)
※2025年6月撮影
ちなみに、黄色いラインが、筆者が勘違いして無駄に歩いてきたコース。グリーンが本来の正しいコース。オレンジ色は、ポテトチップス屋さん取材の後、行こうと考えていた右上の神社と庚申塔へのコース。
※©Google map
しかしこの後、菊水堂の方に「ここに行きたいんです」とマップをお見せしたら「こんな猛暑日に、道中日影も無いし、そこから八潮駅まで戻るのを含めると、3km以上歩くコトになるから、ぜったい止めた方が良い」とアドバイスをいただき、ごもっともなので庚申塔は諦めました。
道を戻って仏像の角。この先の角を左に曲がったら菊水堂です。
左下の小さい石碑は古い道標?「岸両」の下に「第五番」「新六阿彌」と彫られていました。
※2025年6月撮影
無駄に800メートルほど散歩して、ようやく常然寺さんに到着。右手前の建物は、ポテトチップス工場。
※2025年6月撮影
八潮市指定有形文化財「延宝2年垳万人の塔」です。高さは4.6メートルあります。
※2025年6月撮影
八潮市教育委員会の説明パネルです。
※2025年6月撮影
内容を写します。
「八潮市指定有形文化財 延宝2年垳(がけ)万人の塔 指定 昭和46年3月16日 〈中略〉
「垳の万人塔」と愛称されるこの塔は、常然寺第四世で中興二代と称えられる称誉巌貞上人が、万人講を組織して延宝2年(1674)に造塔した別時念仏供養塔です。高さ4.6メートルで市内最大の石造物です。念仏とは阿弥陀如来の姿や徳を心に浮かべながら「南無阿弥陀仏」と唱えることで、別時念仏では期間を定めて念仏三昧の修行を行います。称誉巌貞上人の位牌には、「別時念仏二千日之導師」と記載されており、一方塔の笠の部分には「千日廻向」と刻まれていることから、初めの千日満願の記念に造立されたものと思われます。
塔身の四面には、上部に金剛界四仏を表す梵字、下部に念仏などの文字が一面に刻まれています。千日廻向には、八潮市域の村人だけでなく近隣の三郷や足立、葛飾、松戸、遠くは茨城の取手など、様々な地域から1万人近くが参加したと見え、基礎部には、「万人講」の文字とともに、称誉巌貞上人をはじめ複数の僧侶名や、判読可能なだけでも58か所におよぶ地名と8,300人以上の人数が刻まれています。
平成31年3月 八潮市教育委員会」
写真では分かりませんが、実際に塔に近づくと、四面に小さな文字がビッシリと彫られていて、それはそれは凄いです。
※2025年6月撮影
右の観世音菩薩にもお詣りします。
お寺の方に撮影と掲載の許可をいただきました。
次回は、ポテトチップス工場直売店に行きます。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などはつくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道株式会社)の許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。
※参照資料
首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024
るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日
つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日
つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日
つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他