2024年ローレル賞を受賞したHU300形

鉄道友の会はこのほど、2024年ブルーリボン賞・ローレル賞を発表。ブルーリボン賞は東武N100系「スペーシア X」、ローレル賞は「宇都宮ライトレール HU300形」「大阪市高速電気軌道 400系」が受賞しました。

HU300形は昨年8月に開業した芳賀・宇都宮LRT用の車両。車体デザインは「雷都を未来へ」がコンセプト。前方に大型の曲面ガラスを採用するなどインパクトが強く、イエローを基調とするカラーリングもあいまって新しいLRTを感じさせる車両に仕上がっています。

鉄道友の会は本車両について「次世代のLRTを志向するために、以下の点について検討が必要だと考えます」としています。

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「(1)IC乗車券用の乗降読取機が車両側に設備されていることは評価できるが、実際の運用で、IC乗車券を持たない乗客の乗降に時間を要して遅れが生じる事態が発生した。駅等の地上側設備や乗車券システム全体の改良など、信用乗車の今後に向けた検討が望まれる。

(2)現在は、軌道法による制限のため最高速度は40km/hに抑えられているが、今後、運転速度の向上が期待されている。本車両の運転最高速度は70km/hとされているが、高速域での走行安定性に改良の余地が感じられるので、今後の改善努力が望まれる」

開業以来、想定以上の利用が続き、近年開業した新規路線の中では特に注目度の高い芳賀・宇都宮LRT。このような補足が付くのは珍しく、期待感の表れとも考えられます。

万博へ向けて導入された大阪の「宇宙船」

「HU300形」とともにローレル賞を同時受賞したのがOsaka Metroの400系。2025年の大阪・関西万博の旅客輸送を担う車両として開発され、30000A系とともに中央線へ投入されています。

宇宙船をイメージしたという外観はインパクト抜群で、機器類も最新水準。さらに4号車には1人掛けのクロスシートを設置しており、そうしたデザイン性と多様な需要に応える設備を兼ね備えた車両であることが高く評価されました。