名古屋の玄関口が、リニア中央新幹線時代を見据えて劇的に生まれ変わります。
名古屋市は2026年4月、名古屋駅東側(桜通口側)駅前広場の最新デザイン計画を公表しました。今回の計画の目玉は、かつてのシンボルであったモニュメント「飛翔」の跡地まで広場を拡大し、圧倒的な開放感を備えた歩行者空間を創出することです。さらに、新幹線・JR各線から名鉄・近鉄・地下鉄への乗り換え利便性を極限まで高める動線の再構築も含まれています。本記事では、公表されたデザイン図解をもとに、通勤・通学客から観光客まで、「いつ・誰に・どんなメリットがあるのか」という視点で、新しい名駅の姿を紹介します。

東海道新幹線に加えリニアも乗り入れる名古屋駅

現在は東海道新幹線が発着し、首都圏や関西以西などへ向かう交通拠点となっている名古屋駅。将来はリニア中央新幹線のターミナル機能も担うことになります。

リニアの駅は、現在のJR名古屋駅の地下約30mに、東西にまたがる形で建設される予定で、東海道新幹線や在来線と交差する形で地下3階構造となる予定ですす。名古屋市は、こうした将来像を見据え、東側広場のデザインを具体化したとしています。

リニアの地下新駅を考えて駅前広場を再整備(右側が東側の広場です)

そのため、現在よりも広場形状はロータリー交差点から三差路交差点となり、まちへ大きく張り出した敷地形状へと変変更されます。

リニアの先頭車両 (写真:鉄道チャンネル)

リニア開業により、これまで以上に多くの人々が利用するように変わる名古屋駅ですが、これまでよりも便利に乗り換えができて、行きたいルートがすぐに分かるような整備をめざしています。

乗り換えの老所になるターミナルスクエアを複数設置(画像:名古屋市)

ターミナルスクエアという、乗換先など各方面が一目で見渡せて上下移動も円滑にでき、案内機能も備えた乗換空間を、1階レベル駅前広場の主要な乗換動線が交差する箇所に設ける計画です。広場は、天候の悪い日でも濡れずに快適に移動できるような、人に優しい駅前広場を創出するとしています。

改良後は、広い歩行者広場スペースに

まちへ大きく張り出した東口・桜通口側の計画では、現在のロータリー交差点の改良などを行い、かつてモニュメント「飛翔」があった位置までの広い広場になる計画です。

デザイン計画(画像:名古屋市)

新しい広場には、一般車用とタクシー用の交通施設が設けられる予定です。広場にはシンボル照明や歩道照明、可動型の水景施設、ベンチなどができ、一部には2階デッキ部となり、広場中央部を覆う屋根となるスカイルーフが設置されるようです。

名古屋駅東口駅前の全体計画図(画像:名古屋市)

これにより、桜通からの正面性を活かした、名古屋の顔となるような象徴的な空間が演出されます。

駅前空間のイメージ(画像:名古屋市)

また、交番や賑わい施設も計画されているようです。街につながる歩行者空間全体が、広く快適なものに生まれ変わります。
名古屋市は、今後も関係者との協議を続けながら、計画の実現に向けて取り組むとしています。

名古屋駅東側広場の再整備は、リニア開業という日本の交通網が大きく変わる瞬間に向けた、名古屋市の強い決意の現れでもあります。巨大なビル群に囲まれたこの場所が、人々の出会いとスムーズな移動を支える「高機能で魅力ある空間」へと進化することで、名古屋の街全体の活気はさらに高まることでしょう。
2026年4月に示されたこの一歩が、数年後、私たちの移動をどう変えていくのか。完成を楽しみに待ちたいと思います。
(画像:PIXTA、名古屋市)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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