東急田園都市線「鷺沼駅」で2段階の大規模再開発!タワマン直結の新改札&分断解消の自由通路、宮前区役所や図書館も駅前に移転

川崎市宮前区にある東急田園都市線の鷺沼駅前では、エリアの勢力図を塗り替える大規模な第一種市街地再開発事業と、それに連動した駅舎の大規模改良工事が本格的に動き出しています。
今回のプロジェクトの最大のハイライトは、線路によって南北に遮られていた地域をシームレスに繋ぐ「南北自由通路」の誕生と、新設されるタワービル地下1階にダイレクトに繋がる「新改札口」の整備です。さらに、新しくなる駅前には宮前区役所や市民館、図書館といった行政アセットが丸ごと移転します。
今回は2段階で進められる利便性向上のロードマップや、新しい動線計画を分かりやすく整理するとともに、田園都市線沿線でのライフを最高に充実させるための情報をわかりやすく解説します。
駅前・北と2つの街区を段階的に整備
鷺沼駅前地区再開発事業に関しては、約11,170㎡の駅前街区と、約3,680の北街区という2つの街区で再開発が行われます。

駅前街区に地上32階、北街区に地上19階の建物を整備する計画です。
駅前街区には商業施設、市民館、図書館、大ホール、そして約342戸の住宅が整備されます。市民館や図書館、大ホールという公共施設が、このタワービル内へと一挙に移転・集約される形になります。
北街区には宮前区役所や市民館の小ホール、約110戸の住宅などが入る予定です。現在の宮前区役所は、東急田園都市線の宮前平駅から徒歩で約7〜8分ほどと駅から離れた場所に位置していますが、鷺沼駅前の北街区という鉄道利用者にとっては便利な場所に移転することになります。
さらにバスターミナル(交通広場)も大幅に拡充され、鷺沼駅と直結する動線を整えることで、駅前の交通結節機能を高めるとしています。

2023年9月に川崎市が都市計画決定、2024年11月の鷺沼駅前地区市街地再開発組合の設立認可を受け、2025年5月に土木工事等に着手しています。

プロジェクトは一期工事と二期工事に分かれ、まずは商業施設やタワマン、図書館などが入る「駅前街区(地上32階)」が2031年度に先行竣工。その後、区役所などが入る「北街区(地上19階)」が2035年度に竣工する計画です 。今後の約10年間にわたり段階的に街が進化をするスケジュールになっています。
駅の注目は、地下1階直結の改札口と、南北を繋ぐ新通路
田園都市線の鷺沼駅が便利になる注目点の一つが、駅前街区の再開発ビル地下1階にダイレクトに接続するB1新改札口の新設です。この新しい改札口と交通広場つなぐ動線を整備することで、地下1階レベルでの鉄道とバス・タクシーなどの乗り換えがスムーズになります。雨の日や夏の猛暑日でもストレスフリーな新たな回遊動線となり、仕事帰りの買い物や用事をスマートに完結させることができるでしょう。

もうひとつの柱が、駅を挟んだ南北をつなぐ自由通路の整備です。再開発ビル側と駅北口側の行き来をしやすくし、駅周辺の回遊性を高めるとしています。

自由通路に商業施設を隣接整備することで、駅から始まるにぎわいづくりにつなげる考えです。

現在の駅前の様子は?将来は駅前広場を整備
川崎市によると、仮設バスロータリー整備工事やインフラ切り回し工事が駅前で進められています。

駅周辺では、駅まち一体の歩行者ネットワークの形成が計画されています。

また、駅前には、地域活動やイベントにも使える広場空間を整備する計画です。駅を利用するだけでなく、買い物や公共施設の利用、地域交流にもつながる場所として、鷺沼駅前の役割を広げていく考えです。

再開発組合では実施設計や工事費高騰を踏まえ、コスト縮減に向けた内部レイアウトの合理化等を行い、事業費・スケジュールの精査などを続けているということです。
鷺沼駅前に様々な施設が集まり、行政手続きからカルチャーの利用、日常の移動までが駅前のわずか徒歩数分圏内で完結するようになるため、沿線での暮らしのタイパ(時間対効果)が大きく向上することになりそうです。タワマン直結の新改札や駅前に集結する新時代の行政インフラまで、2031年の第一期グランドオープンへ向けて 、いま劇的な進化のプロセスの真っ最中にある田園都市線の新たなランドマークの動向から、今後も目が離せません。
(画像:東急、川崎市)
鉄道チャンネル編集部
(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)
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