大型トラック60台ぶんを貨物鉄道へモーダルシフト――。JR貨物と福山通運は、5月8日から東海道線・山陽線・鹿児島線を直通する福山通運専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」の運行を開始しました。

運転区間は、名古屋貨物ターミナル駅と北九州貨物ターミナル駅・福岡貨物ターミナル駅の間、826km。下り列車は、名古屋タ23:28発、北九州タ10:41着、福岡タ12:47着。上り列車は、福岡タ22:51発、北九州タ0:46発、名古屋タ12:40着。

上下列車ともコンテナ車15両編成。内訳は、名古屋タ~北九州タ間が4両、名古屋タ~福岡タ間が11両。輸送量は1列車あたり31ftコンテナ30個(往復60個)です。

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「これまでの経験と実績を活かし、物流業界における労働力不足と労務問題へ確実に対応し、CO2排出量削減による地球環境負荷の低減を図るために先進的なモーダルシフトの実現に取り組んでいく」と2社。今回の名古屋~福岡間 福山レールエクスプレス号は、東京~大阪間、東京~福岡間に次ぐ3本目。

今回、福山通運専用貨物列車を運行するにあたり、その狙いや目的について2社は「近年の就業環境の変化によるトラックドライバー不足への対応」「労働時間等の労務問題への対応」「夜間の長距離運転の緩和」「鉄道へのモーダルシフトによる地球温暖化防止に向けたCO2排出量削減への取り組み」をあげています。