東海道新幹線を思わせるカラーリングの自動搬送ロボット(試作機)と荷物台車のイメージ(画像:JR東海)

JR東海は10日、名古屋駅で自動搬送ロボットの実証試験を行うと発表しました。

同社は駅構内の物流作業の省力化を目指し、自動搬送ロボットの活用に向けた開発を進めています。本実証実験は、混雑した駅環境で自動搬送ロボットが乗客の移動に与える影響を検証することを目的としたものです。試験期間は2025年10月20日から2026年3月31日までの予定。

試験では、係員付き添いのもと、自動搬送ロボットが荷物台車を牽引して所定のルートを走行します。ロボットには360度カメラが搭載されており、周囲の状況を撮影。さらに、天井に設置されたセンサーで点群データを取得し、ロボット走行時の人の流れを分析します。

360度カメラによる取得映像例

360度カメラで取得した映像データおよび点群データは、この実証試験の目的でのみ利用され、共同研究先である東海国立大学機構名古屋大学へ検証を委託する目的で提供するということです。技術開発の終了は2028年3月31日(金)を予定しており、データは技術開発終了後に速やかに削除されます。

鉄道チャンネル編集部
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