カタールに建設中のドーハ地下鉄、近畿車輛などがデザインした車両がドイツの国際的デザイン賞「iF賞」「Red Dot賞」を受賞

2017.08.09

中東・カタールの首都、ドーハ。このペルシャ湾に面した街に建設中の「ドーハメトロ」に“ジャパンデザイン”の電車が、2019年から走ります。8月8日、近畿車輛は、同社デザイン室が手がけたカタール鉄道会社(Qatar Railways Company)向け地下鉄車両が、ドイツの国際的なデザイン賞であるiF賞とRed Dot賞を受賞したと発表しました。

同車両のデザインは、近畿車輛デザイン室と独デザイン事務所「トリコンデザインAG」が共同で実施。iFデザイン賞は、ハノーバーを拠点にするドイツ最古の独立デザイン組織「国際iFフォーラムデザイン」主催。60年以上の歴史をもち、世界的に知名度が高いiFマークが付与されます。また、Red Dot賞は、独エッセンのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催。国際的なプロダクトとコミュニケーションのデザイン賞で、受賞製品は「レッド・ドット・デザイン美術館」で展示されます。同社は、今回の外観デザインの特徴についてこう伝えています。 

「先頭形状はアラビアの馬をモチーフにデザイン。車両のスピード感と無人運転システムの知性を表現。側面には従来の都市鉄道用車両には見られない曲線形状の窓を配し、先頭から編成全体にかけてダイナミックな印象を引き立てて車両を特徴づけている。外装色は現地の環境に着想を得ており、その塗分けはドーハメトロCIの一部として駅舎の建築に用いられた形状テーマ(ヴォールト空間)をアレンジしたものに」

◆客室クラスはゴールド・家族・一般の3タイプを設定

また、内装については、「カタール社会の慣習を尊重した仕様書の要求にもとづき、3種類の異なる客層を想定した客室が設けた」と同社。

まず、高水準の豪華さと快適さを求める乗客向けの「ゴールドクラス」は、Majlis(マジリス)と呼ばれる伝統的な応接室や集会場の空間レイアウトを取り入れて1人掛けの独立した座席が左右の壁に沿って向かい合う形で配置され、どの席にも容易にアクセスできる利便性と快適性をかね備えています。

次の「ファミリークラス」は、女性と子どものための客室に。子どもでも大人でも、使いやすいようデザインした特別な座席「ファミリーシート」を一部に設置。

最も一般的な「スタンダードクラス」は、車内を広く使えるロングシートを配置。すべての客室で、安全性と快適性を追求し、車両情報やエンターテイメント、路線図を表示する大型の情報画面も備えています。

ドーハメトロプロジェクトは、三菱重工業、三菱商事、日立製作所、近畿車輛の日本4社に、タレスを加えた5社から成るコンソーシアムとして受注。 ドーハメトロは、レッドライン・ゴールドライン・グリーンラインの3路線(合計37駅)が第一期として2019年に開業予定。各路線とも1時間あたり8000人以上を輸送できる交通機関になる予定です。

TAGS テクノロジー・新開発 日立 三菱


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