水上駅に駅そばはありません

水上駅はかつて上越国境を越えるための機関車が配属された水上機関区があり、ほとんどの列車が補助機関車の増解結のために停車しました。上越新幹線開業後は優等列車もなくなり、運行本数が激減しました。立派な駅舎内には待合室がありますが、駅そばはありません。駅から歩いて数分のところに水上機関区を偲ばせる転車台広場もあります。現在は貨物列車の方が多く運転されています。

普通列車高崎方面と長岡方面の運転が水上駅を堺にしているために、水上で必ず乗り継ぐことになります。時間があるときは駅そばを食べたくなりますが、駅そばはありません。水上温泉郷まで徒歩10分ほどなので駅前には観光案内所やお土産屋さんが軒を並べていますが、立ち食いそばもありません。そこで筆者が利用するのが駅前の「ラーメンきむら」です。

店内には上越線を走るSLの写真がたくさん飾られています。どちらかというと観光客よりも地元の人が利用する店でしょうか。どことなく昭和の雰囲気が漂い「町の中華屋」タイプで筆者の好みです。ここの中華麺が手打ち風でなかなか美味しいのです。筆者はワンタン麺(650円)をよく食べます。アッサリした醤油スープの懐かしい中華そばという感じです。

夏でも水上は比較的涼しいので、だいたい暖かい麺を食べます。水上の乗り継ぎの時にはオススメです。水曜日定休なのでご注意ください。夕方も早く閉まることがあります。

(写真・記事/住田至朗)