江戸川の土手に若葉芽吹く、流鉄3000形
千葉県流山市。流鉄 流山駅の検車区ヤードに「回送」の文字を掲げて休むのは、2000系「若葉」。
1970年に西武所沢車両工場でつくられた101系4両編成を、3両編成にし、流鉄が1999年に導入したくるま。中間車の電動車に、先頭車の運転台まわりを継ぎ足すことでクハ・モハ・クモハの3両編成に仕立てたもの。
この若葉色のほかに、オレンジ色の「流星」もいた。引退は、流星が11年後の2010年。若葉が12年を経た2011年。
いまはなき駅前居酒屋 えど川
1916(大正5)年開業、一日平均乗車人員1400人ほどの流山駅の前には、夕方になると、焼き鳥のけむりがのぼる赤提灯があった。
駅前居酒屋 えど川。
近藤勇陣屋跡や流山浅間神社をめでながら、江戸川の土手を歩くと、斜面にぎっしりの菜の花。
武蔵野線の電車が鉄橋を渡るのを見て、丹後の渡し跡を想像しながら流山駅へ戻ってくると、ちょうど「えど川」の赤提灯が灯るころ。
厚揚げからはじめて、瓶ビールが2本ぐらいごろんと転がると、となりに座った年配男性の話にくいついてた。
40年前の総武流山電鉄時代の貨物営業、駅の改装、検修場の手直し……いろいろと。