日本信号、タイ国鉄のバンコクレッドライン信号システムを受注……自動列車防護装置や列車検知装置などを納入
日本信号は、タイ国鉄のバンコクレッドライン信号システムを、三菱重工業を介して受注。運行管理装置、電子連動装置、自動列車防護装置(ETCS Lv.1)、列車検知装置を納入する。
タイ国鉄とその周辺では、自動列車防護装置として ETCS Lv.1(European Train Control System Level1)の要求があり、同社はこの ETCS を含めた信号システムをトータルにインテグレートしていく。
こうした取り組みの背景には、自動車の利用増加による道路渋滞や大気汚染が深刻な問題がある。
バンコクでは、タイ政府が進める大規模事業計画のひとつ、バンコクレッドラインプロジェクトが動き始めている。
同プロジェクトは、バンコク市中心部の Bang Sue(バンスー)駅を起点とし、北に26.4km、西へ14.6kmキ延びる13駅・全線高架の鉄道路線を建設する計画。
北線建設は日本政府からタイ政府へ供与される円借款、西線建設はタイ政府自己資金で建設し、2020年の完成をめざす。