大宮鉄道博物館「てっぱくホール」で2月7日(水)開催されました

司会進行は、鉄道ファンで有名なダーリンハニーの吉川正洋さんと女子鉄フリーアナウンサーの久野知美さん。今回、旅行会社部門には16社から114作品の応募があり、一次審査、二次審査を経て各賞5作品が選ばれます。まずは、5作品の企画者がそれぞれの旅をプレゼンテーションしました。

受賞作品の発表

見事グランプリを受賞したのは、クラブツーリズムJR販売センター大塚雅士さんの「通常は運行していない貨物線も走行!〜お座敷列車「宴」利用 東京・神奈川・千葉の1都2県貸し切り列車でぐるり周遊・日帰りの旅〜」です。

実はこの旅行商品、鉄道チャンネルニュースでも取り上げていました。鉄道ファンが泣いて喜びそうな”ヤバイ貨物線(企画者大塚氏の発言)”が旅程に数カ所含まれているのです。しかも「お座敷列車”宴”」なので車窓が良く見えるのです。

ADVERTISEMENT

プレゼンテーションで企画者の大塚氏は、当初は社内でも鉄道に興味の無い方々からの逆風があった、しかし企画に自信があったの説得して進めた、とのこと。その結果、メディアなどの注目も集め、最終的には600名のキャンセル待ちという大人気商品が誕生したのでした。その後も大塚さんは貨物線を通る企画を起てています。

審査員からもとても好評でした。

アマチュア部門 ベストアマチュア賞

「じゃんけんに負けたら強制下車 山陰本線でめざせ!途中下車の達人」を企画した吉田直哉さん。ご出身の千葉大鉄道研究会の夏合宿で40年以上楽しまれている「伝統のゲーム」をベースに一般の方にも「途中下車」を楽しんでもらおうと企画したそうです。

鉄旅オブザイヤー実行委員会の高橋委員長から賞状、JR西日本の方からは特別な副賞を授与されて満面の笑みを浮かべる吉田さん。

授賞式は、11時から始まり13時半までの長丁場でしたが、登場する鉄旅作品がどれも魅力的で、あっと言う間に終了してしまいました。

最後に審査委員長の芦原伸氏(「旅と鉄道」統括編集長、日本旅行作家協会専務理事)も「年々、作品の質が驚く様な向上を見せている。来年は一体どんな作品が我々を驚かしてくれるのか、楽しみです。」と総評を述べられました。

芦原さんの著作は「時々微醺を帯びながら鉄道旅」でこちらも鉄旅の醍醐味です。さあ、来年に向けて旅行会社の方々が今年も知恵を絞られることでしょう。アマチュアの部門もクオリティーの高い企画で鉄道ファンの心を明るくしてくれます。今年登場する旅行商品に注目しましょう。