完成車をはじめ、建設機械や鉄道車両など、積載物が多様化する自動車船の世界に次世代型自動車船が登場した。

商船三井の次世代型自動車船「FLEXIEシリーズ」。その1番船「BELUGA ACE」。大分県臼杵市に本社をおく南日本造船が建造した。

全長は199.9m、全幅32.2m、積載可能台数6800台 (基準小型車換算)。

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このBELUGA ACEは、多様化している輸送需要にフレキシブルに対応できるよう、上下に自由に動かせるリフタブルデッキを、従来の2層から6層に増やすなど、機能性を刷新。

また、船首部をラウンド形状にし、風圧抵抗を低減。現行の自動車船に比べ、約2%のCO2削減効果を見込む。

この形状は、商船三井テクノトレードと三井造船昭島研究所が共同で開発した成果。

商船三井グループの技術開発プロジェクト「船舶維新NEXT~MOL SMART SHIP PROJECT~」がすすめる環境負荷低減技術のひとつ。

船体デザインは、既存自動車船のデザインから一新し、商船三井グループの英文略称「MOL」や、商船三井の自動車輸送サービスにおける世界統一ブランド「MOL ACE (MOL Auto Carrier Express)」を表す「A」を表現。白い帯には、「顧客との長きにわたる関係を未来へつなぐ決意」を含ませた。