※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。2018年2月16日に撮影しました。一部2017年1月8日に撮影した写真もあります。この写真は2017年1月8日撮影です。

北陸鉄道石川線の歴史

木材、木炭、煙草の山地だった白山地域の貨物需要を見込んで1915年(大正4年)新野之市駅(現・新西金沢駅)〜鶴来駅間で石川鉄道が開業しました。1923年(大正12年)金沢電気軌道が買収、さらに新野之市駅〜野町〜西金沢(白菊町)を開業していた金野鉄道も買収しました。この他に金名線、能美線などもありましたが廃止されています。現在の石川線は野町駅〜鶴来駅間の13.8kmに起終点を含み17の駅があります。全線が単線で直流600Vで電化されています。

まずはJR北陸本線の西金沢に来ました。金沢から1つ目の駅です。2011年(平成23年)に高架化されて橋上駅になりました。

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※2018年2月16日撮影

実は、10:31に西金沢駅に着いたので、北陸鉄道石川線新西金沢発10:38の野町行に余裕で間に合う予定、でした。

ところが試験休みなのか女子高生の集団(私服の7人)が有人改札を占拠していて、この7人が全くの「おばさん行動パターン」!(笑) 自分の順番になるまでサイフを出さない、ここまでの切符も用意しない、楽しそうに騒いでいます。自分の番になって、おもむろにサイフと切符を探し始めます。それで一人一人に「ものすご〜く」時間がかかって、小生が駅を飛び出したら「野町行」が新西金沢駅に到着するところでした。何と有人改札で5分近く待たされたのです。小生は「大人の休日倶楽部パス」なので、スルッと先に通っちゃえば良かったのですが、自意識過剰っぽい女子校生の塊が有人改札塞いでいるのを押しのける蛮勇はありませんでした。

※2018年2月16日撮影

ダッシュすれば間に合うタイミングでしたが、着替えの入ったトランクを引きずっていますし、とにかく一服したかったので諦めました。

※2018年2月16日撮影

北陸鉄道石川線の新西金沢駅です。

※2018年2月16日撮影

改札口、駅の時計は10:43を挿しています。

※2018年2月16日撮影

次は鶴来行で10:57発です。しかし鶴来方面、この時間は逆光なんですね。それで先に野町行に乗りたかったのです。とりあえずホームに。駅舎の向こうに北陸本線が見えます。

※2018年2月16日撮影

島式ホーム1面2線です。

※2018年2月16日撮影

駅名標。1915年(大正4年)に開業した時は新野々市駅でした。1912年(大正元年)に国鉄北陸本線の野々市駅が開業していたからです。北陸本線野々市駅は1925年(大正14年)西金沢駅に改称されます。それを受けて1926年(大正15年)に新西金沢駅に改称されました。

※2018年2月16日撮影

10:57発の鶴来行、乗ったのは新西金沢駅で見送った野町行が戻ってきた列車で、元東急7000系の北陸鉄道7000系電車です。心配していた様に逆行で前面展望は難しい状態です。全面ガラスの細かい傷にピントが合っちゃいます。

※2018年2月16日撮影

復路、鶴来から野町までを撮ることにしました。鶴来駅に到着です。新西金沢駅から26分かかって11:23着。

※2018年2月16日撮影

鶴来駅には何度か来ていますが、1927年(昭和2年)の木造駅舎は風格があって好みです。

※2018年2月16日撮影

2018年2月16日には雪で見えなかった北陸鉄道社章。

※2017年1月8日撮影

有人改札。

※2018年2月16日撮影

改札内には待合室があって、北陸鉄道の長い歴史を物語る様々なものが飾られています。廃線になったものもあって、時間がある方はゆっくりされると良いですよ。筆者は何度か来ているので丁寧に眺めたことがあります。

※2018年2月16日撮影

では、次回【私鉄に乗ろう 51】北陸鉄道石川線 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)