「このカメラがあれば、練習すればプロ鉄道カメラマンなみの映像美をつくれる」

「このカメラがあれば、鉄道写真の奥深さ、マニアックさを体感できる」

ニコンの開発陣に話を聞いているうちに、そう痛感しちゃったよ。

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そのカメラってのが、フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」。

すごいわ。鉄道写真って、カメラ機材の劇的な進化で、いままでみたことない世界があるんだって。ほんとに。

新次元の光学性能を追求した「ニコン Z マウントシステム」、このフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」の公式スペック(https://www.nikon.co.jp/news/2018/0823_mirrorless_01.htm)についてはリンクをクリックしてもらうことにして、こちらでは、⽣々しくてドキドキしちゃう開発陣の話を。

トップ画像で右のキリッな⼈がニコン映像事業部マーケティング統括部 折井⼀成課⻑。左のドヤ顔な⼈がニコン映像事業部 開発統括部 ⽴川法義主幹研究員。

で、左のドヤ顔なニコン⽴川法義氏が、実はプライベートでも鉄道写真撮影をこよなく愛する、ガッツリ系の撮り鉄。

本格派撮り鉄が認める新フルサイズミラーレス

プロ鉄道カメラマンとのお付き合いもある凄腕の⼈。この上の写真も、立川氏のこだわり満載ショット(後述)。

そんな立川氏、実は「私もずっと持っていた⼀眼レフから、コンパクトで軽量なニコン Z 7を持ち歩くようになりました。仕事でもプライベートでも。今まで蓄えた⼀眼レフのレンズ資産を活かしながら、ボディーがコンパクトなZ 7は、サッと撮れるのがいいのです」という。

「⼀眼レフのレンズ資産を活かしながら」というのは、マウントアダプターFTZ を介せば、ニコン⼀眼レフカメラ⽤ NIKKOR F レンズが使えるって利点のこと。

「有効画素数4575万画素、常用感度ISO 64~25600、ボディー内手ブレ補正搭載で、夜の駅でも三脚なしでちゃんと被写体をとめて撮ることができます。流し撮りも練習して慣れてくれば、止めたいところを止めて撮れます。それから、置きピンで撮影するときは背面液晶を見ながら楽な姿勢でレリーズできるため、私にとっては最高の機材です」(立川氏)

「ミラーレス、⼀眼レフといった枠を超えて、⼤⼝径のニコン Zマウントシステムはレンズ性能を極限まで⾼めたモデル」(折井課⻑)とあって、いま、プロ・アマの隔てなく、注⽬を集めている新製品なんだって。

軽量コンパクトなZ シリーズを持ち歩く立川氏の撮り鉄っぷり、ついに全開!

これが立川氏のリアルな機材セット。その⼤きさも重さも、⼀眼レフと⽐べるとすっごい⼩さくて軽い。

「鉄道写真は、機動性もすごく⼤事です。突然、被写体が現れても、バッグからサッと取り出せて、ぱっと撮れる。このクイックに使えるコンパクトさも、Z シリーズのアドバンテージです」(立川氏)

ここでもう⼀回、Z 7・Z 6の公式スペックを再掲。

https://www.nikon.co.jp/news/2018/0823_mirrorless_01.htm

で、これだけすごい新次元のフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ Z シリーズを、いつもいっしょに持ち歩いている立川氏。

遠慮なしに撮り鉄全開! たとえばこんな話……撮り鉄にはわかるよね。

「実は、一眼レフカメラなどで最近のLED表示の車両を撮影すると、表示が切れてしまうことがあります。私は車種や製造時期などによってどのシャッタースピードで切ればLED表示がしっかり映るか、だいたい把握しています。ほぼすべての車種のデータベースが頭のなかにあるのです」

「たとえば京葉線と中央線のE233系は、製造時期によってLEDの写る速度が違って困りますが、遠くで電車が見えた場合にミラーレスのモニターやファインダーで確認するとLEDの見え方が違うので、どのシャッタースピードで撮れば良いか分かります」

「作例の5861と言っても東急の5861ですが(笑)、LEDは行き先と種別は1/250、運用番号は1/125でないと切れてしまいます。この作例は、1/200で撮影していて運用番号は切れています。通常は1/200ではぶれますので、少し右に振って流し撮りをしています。流し撮りと構図が決まってLEDがきちんと写ると気持ちがいいですね」(立川氏)

と立川氏。すすす、すっげえ!

そんなドキドキする話をいろいろ広げてくれた立川氏の作品が、またすごい! 立川氏もすごいけど、もっとすごいのは、ニコン Z シリーズ。

ってことでニコン立川氏がZ シリーズで撮ったこだわりショット、⽣解説つきフォトアルバム! すべてノートリミングでいってみよーっ!

ニコン立川氏がZ シリーズで撮ったこだわりショット、⽣解説つき

キットレンズながら、周辺まで高い解像感が得られる。昼食を食べながらの撮影のため、手軽な機材がうれしい。Z 7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(24mm)(東海道新幹線 東京~品川)。撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

単焦点の35mmでは、周辺までさらに高い解像感が得られる。F3.2で撮影したが、周辺までしっかり解像感している。Z 7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S (東海道本線 茅ヶ崎~平塚)。撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

多摩川を渡り、東京へラストスパートするN700A。置きピン+三脚固定で背面液晶を見ながら楽な姿勢でレリーズできた。(東海道新幹線 新横浜~品川)Z 7 + FTZ + AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR(410mm)。撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

5861の走行写真、1/200で流し撮りをしているため、行き先/種別LEDは切れずに撮影できる。少し流し撮りをしているので、線路はぶれている。(東横線 多摩川駅)Z 7 +FTZ + AF-S NIKKOR 300mm f/4 PF ED VR。撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

さらに日が傾いて、1/100で撮影するとさらにLEDがしっかりと写る。画角が甘いのはご愛敬。(東横線 多摩川駅)Z 7 +FTZ + AF-S NIKKOR 300mm f/4 PF ED VR。撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

AF追従性も鉄道写真で十分に実用できるレベル。AF-C,AFエリアモード:ワイドエリアLで撮影。等倍拡大でもしっかりとピントが合っていることが分かる。(総武本線 四街道~物井)Z 7 + FTZ + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR (200mm)。撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

三脚を使用しての流し撮り。ドットサイト DF-M1を使用することで流し撮りの成功率は飛躍的にアップする。(東海道新幹線 品川~新横浜)Z 7+ FTZ + AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR。撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

雨の横浜駅で手持ち撮影。防塵防滴性能が高いため、躊躇なく撮影ができた。サイレント撮影で1分間の停車時間で約80枚撮影し、ワイパーの動きなどを確認。一番良いコマを持ってきた。(東海道本線 横浜駅)Z 7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S(52mm) 撮影:⽴川法義(ニコン映像事業部 開発統括部 主幹研究員)

ニコン立川氏&折井課⻑、Z シリーズ への想い

ここまでくると、ニコンのZ シリーズって、無敵だな。

「いままでできなかったことが、かんたんに実現しちゃう」っていう印象。最後は、ニコン⽴川氏&折井課⻑のZ シリーズについて語ってくれた印象的なコメントを、ダーッと集めてみた!

「ニコンのハイエンド一眼レフでしか出せなかった視野率100%も達成している」「EVFだと、実際に撮影される構図、写真の露出を確認して切り取れる、Z 7はファインダーがとってもきれい」(クリアーで⾃然な⾒えを提供する電⼦ビューファインダー)

「ボディーに⼿ぶれ補正を搭載しているからレンズを小さく設計できるし、三脚を使わなくても暗い現場でブレを軽減して撮影できる」(約5.0段の⾼い効果を発揮するニコン初のカメラ内センサーシフト式⼿ブレ補正)

「動画も高画質で撮影できる。AF時に余計な動作もなく、動画のピント合わせの時間も設定で変えられます。ジワーッとピントを合わせたり、すぐにピントを合わせたりも調整できます。」(動画時のAF速度/AF追従感度設定など)

「一眼レフと比べて、周辺エリアにもAFエリアがあるため、鉄道写真で使いやすい。』」(フォーカスポイントが撮像範囲の水平約90%を、垂直約90%をカバーするハイブリッドAFシステム)

―――ちなみに、こうしたニコンの技術の中でもレンズに関わる光学技術は、国内や海外で販売されている。

身近なメガネに込められた、ニコンの技術をもっとみてみたい。たとえば、ニコン・エシロールは、こうしたニコンの光学技術を活かしたレンズを採用し、老眼対策レンズの世界に新しいマーケットを開拓中。

ライフスタイルを快適にする老眼対策レンズ「ロハス」シリーズは、2018年グッドデザイン賞を受賞。高機能カメラ・レンズと老眼対策レンズという、いっけんつながってなさそうなアイテムも、ニコンの光学技術でつながってるんだって。