インドネシアに初の地下鉄、いよいよ運行開始―――。

ジャカルタ南部(レバブルス Lebak Bulus)~ジャカルタ中心部(ブンデランホテルインドネシア Bundaran Hotel Indonesia)を結ぶ地下鉄、ジャカルタ都市高速鉄道南北線」が4月1日、開業。

路線長は15.7km(高架9.2km、地下6.5km)、駅数は13駅(高架7駅、地下6駅)、推定乗客数は41万人/日(2020年)。

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このジャカルタ都市高速鉄道南北線は、神戸製鋼・三井物産・東洋エンジニアリングが、受配電設備、電車線、軌道、信号・通信設備、自動出改札システム(AFC)、ホームドア、昇降機を納入。

3社は PT. Inti Karya Persada Tehnik(TOYOの現地グループ会社)とコンソーシアムを組み、インドネシア共和国ジャカルタ特別州傘下のジャカルタ都市高速鉄道会社(PT Mass Rapid Transit Jakarta)から受注。今後は、南北線の延伸や、東西への新線建設も予定している。

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見た目は「ほぼ日本の電車」

インドネシアは近年、急激な経済成長にともない、首都ジャカルタの深刻な交通渋滞に悩まされている。

この地下鉄建設は、こうした交通渋滞の緩和、投資環境改善につながる基幹インフラ整備を目的に、ジョコ・ウィドド大統領が積極的に推進してきた開発事業。

日本政府は、本邦技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership:STEP)を適用した円借款を供与している。

同プロジェクトは、三井物産がコンソーシアムリーダーとなり、TOYOのプロジェクトマネジメントとともに、受配電設備、電車線、軌道、昇降機などを設計・供給。

また、神戸製鋼のシステムインテグレーションとともに、信号・通信設備、自動出改札システム、ホームドアなどの設計・供給。IKPT社が全システムの据え付け、一部機器の供給を実施した。