人はなんで移動するか、であいかわらずむだに大妄想
きょう4つの仕事現場をまわっているとき。
2つめの現場でランチが出てくる前に、いろいろ聞いた。
自動車メーカーや鉄道会社、自治体交通担当、サプライヤーらが集まる勉強会。
出てきた弁当とコーヒーとデザートをみんなで終えて、ひとりになっていつも気持ち悪い文章なのに、今回はもっと気持ち悪い文章を。
自動運転やMaaSにむけたテクノロジーや、GPUやAIの進化による人間を超えた認知・判断・実行の、いま走ってる地点を共有するときに、想いが大暴走。
当然、毎日のように起きる交通事故や列車事故の話になる。
100km/hちかい速度で逆走して次々に激突を繰り返した事故、始発駅から逆走して車止めに衝突した事故……。
そうした突発的なエラー(後者はもしくはハッキング?)に、テクノロジーはどうむきあうのか。
AIが人間の脳を超えはじめても、テクノロジーと人間でおさえられない、エラーは起きる。
衝突軽減ブレーキや誤発進防止システムが普及しようとするなかでも、逆走や暴走が起きる。
先週、国内自動車メーカーの開発担当がスポーツカーイベントでこう話していた。
「いまの車載ECUはだいたい、人がアクセルペダルを踏んだとき、その踏んだ量をデータ化して、ほんとうにこの踏んだレベルぶん、スロットルを開いていい? ほんとうにいい? と2回たずねる」と。
もちろんこのときの話はスロットルレスポンスの話で、安全運転制御の話じゃない。
でも、あの逆走事故で思うのは、たとえ人間の突発的な発作的なエラーでも、あの道路環境であのスピードで暴走しはじめたときに、こうした機能は活かされなかったという事実。もちろん、そんな機能は全車についてないし、普及もしてない。
列車の逆走もそう。たとえ仮にハッキングされたとしても、車止めの手前で列車をとめる機能はなかったのか、と。くやしい。
いっぽうで、自動運転の話。
自動運転のレベル2にいて、3、4、5、とすすむなかで、はたしてパソコンやスマホをみながら気づいたら目的地についているという時代に、人間は幸せを感じるのか。
マニュアルシフトレバーとクラッチから、オートマチックトランスミッションと2ペダルになったときも、「人間が操る楽しさ」というワードが出たけど、自動運転3、4、5、というフェーズのなかで人間は、どこに「クルマって楽しい」って思うのか。
勉強会ではまた「移動ってなんだろう」っていう話になる。
きょう専門家は「目的地になにかしらのコミュニケーションがあるから人は移動するんじゃないか」っていってた。
人間だけがもつ五感とか六感とか、その感性を身体でリアルタイムに体感するからこそ、「たのしい」が分泌されると思っていたけど。
どうやらこの先は違うみたい。あっもう次の時間だ。
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