東町駅から4.5km。トップ画像は日高幌別駅舎正面。何でこんなに大きいの?という言葉が思わず出ちゃいます。

駅舎は、正面に馬の像(五冠馬シンザンの像?)が飾られた三角屋根の出入口があって、左側はレストラン、他に簡易郵便局などが入っています。国道336号線に面しています。半ばドライブインという雰囲気ですね。駐車場にレンタカーを駐めました。右に国道が見えます。日高本線は左の草むらの中。

駅舎に入ると休憩スペースになっていました。左にレストラン(店舗改装とかで営業はしていなかったのですが)、正面の簡易郵便局奥の扉がホームへの出入口です。簡易郵便局には女性の係の方がいて挨拶しました。まぁ、ご丁寧に、というやり取りですが。

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単式ホームが苫小牧側にあります。手前のスロープでホームに上がります。右のドーム屋根は駐車場に設けられた公衆トイレです。

ホームから苫小牧方面。ホームはかなり長いです。かつては相対式ホーム2面2線の交換可能な駅だったとのことですが、その痕跡はもはやありません。草で見えませんが100mほどで波打ち際です。

運行が休止しているから? 駅名標が白っぽく塗られていました。1937年(昭和12年)国有鉄道日高線の一般駅として開業しています。1943年(昭和18年)日高本線に改称。1977年(昭和52年)貨物の取扱が廃止され駅も無人化されました。室蘭本線に幌別駅(1892年開業)があるので旧国名の日高が冠されています。

駅舎にはPOSTの表示、ホーム側出入口の横は簡易郵便局です。それにしても切妻屋根に5連の破風というハデな建築ですねぇ。

様似方面。右は海ですが緑で見えません。砂浜が広がっているはずなのですが。

雲をかぶったアポイ岳が遠くに見えました! 望遠レンズで撮っています。過去に訪れた様似駅から、いつも雲をまとっていて、なかなかその姿を見ることができなかったのです。

レンタカーを駐めた辺りに海に向かう小径がありました。夏には浜辺で泳ぐ人がいるのかな。撮影しているのは6月下旬、まだ盛夏には間がある感じですね。でも夏草がすごいです。この草が冬には枯れて黄色く縮んでしまうのです。それを何百、否、何千年も繰り返して飽きない自然ってやっぱり我々のささやかな人生からは想像できないスケール感です。

その線路から駅舎とホームが見えます。この線路の上をキハ40で走ったのが昨日の様ですが、夏草の季節ではなかったので荒涼とした浜が見えていました。北海道の短い夏は眼の前です。

晴れてきたと喜んでいましたが、またまた雲が出て来ました。梅雨のない北海道とは言え6月の空は不安定でした。終点の様似駅まではあと3駅です。雨が落ちてくる前に行きましょう。

(写真・記事/住田至朗)