「国内輸送は、可能な限り、船舶や鉄道へのモーダルシフトを志向し、トラック輸送を減らして、環境負荷低減へ」

東芝と東芝グループ27社は、持続可能な物流の実現に向けた自主行動宣言を8月30日に提出。

国土交通省・経済産業省・農林水産省が推進する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同した内容に。

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おもな自主行動宣言は下記のとおり。

◆「輸送条件を考慮した製品設計」によって、トラック積載効率を向上し、輸送頻度を抑制。また、よりサイズの小さいトラック輸送への切り替えをめざす。

◆物流事業者への「出荷情報の事前提供」を通じて、余裕を持って適正な輸送手段選択、ドライバーの確保に協力する。

◆賛同グループ各社の生産拠点において、「出荷に合わせた生産・荷造り」に取り組むことで、ドライバーの待機時間最小化をめざす。

◆国内輸送では、可能な限り「船舶や鉄道へのモーダルシフト」を志向し、トラック輸送を減らして、環境負荷低減に貢献する。

同社は今後、賛同グループ各社がそれぞれの事業にあわせて作成した自主行動宣言にもとづき、開発、設計、調達、製造、販売などサプライチェーンに関わる全部門が一体となってホワイト物流推進運動を推進し、持続可能で安定的な物流の確保に向けて積極的に取り組んでいくという。

ホワイト物流 推進運動は、深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的に、トラック輸送の生産性向上・物流の効率化、女性・高齢運転者が働きやすい労働環境の実現に取り組む運動。

同社はこれまでの取り組みを含め、「輸送条件を考慮した製品設計」「出荷情報の事前提供」「出荷に合わせた生産・荷造り」「船舶や鉄道へのモーダルシフト」といった項目を追加し、物流の改善の取り組みを加速させる構え。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部