Society 5.0 先行整備を象徴する埼玉発モビリティ…里帰りした埼玉工業大学 自動運転バス、次は内閣府主導 大規模実証実験で東京湾岸エリアへ

2019.11.06

東武伊勢崎線 加須駅から西へ3km。地下鉄7号線(東京メトロ南北線 埼玉高速鉄道線)の延伸を求める建設誘致期成同盟会に属する加須市。

この加須市の古町、騎西城が見守る騎西の街に 自動運転 レベル3 で走る日野 リエッセII の姿―――。

これ、埼玉工業大学が開発中の自動運転バス。11月3日、騎西総合公園周辺で行われた加須市合併10周年記念 加須市騎西銀杏祭に、この埼玉工業大学 自動運転バスが参加。「AIバス体験試乗会」と題し、待ちわびる市民たちを乗せ、自動運転 レベル3 で街をなんども走り続けた。

この埼玉工業大学 自動運転バスは、10月15日には国会議事堂脇の内閣府庁舎 駐車場にいた。内閣府主導による戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期『自動運転(システムとサービスの拡張)』東京臨海部実証実験に参加する、唯一の自動運転バスとして注目され、当日は多くの報道陣に囲まれた。

トヨタやフォルクスワーゲン、BMWの先進自動運転技術を搭載した実験車にまじり、東京湾岸エリアでの内閣府主導 大規模実証実験に参加する埼玉工業大学 自動運転バスが、いまなぜ加須市にいるか?

実はこのバス、ここ埼玉県加須市にある ミクニ ライフ&オート(ミクニオート)がリエッセIIを自動運転化改造したということで、地元 加須市の合併10周年記念祭事で“里帰り報告”。そして里帰りだけではなく、もうひとつ重要な役目があった―――。

埼玉発 Society 5.0 先行整備を象徴するモビリティに

自民党埼玉県連は、「先端技術を活用した新しい街づくりの推進」を掲げ、第5世代移動通信システム 5G 時代にむけ、ICTオンデマンドバスや自動運転の導入を「どこよりも早く実現させる」と提言。その想いを具現化したモビリティのひとつが、この埼玉工業大学 自動運転バスというわけだ。

今回の加須市合併10周年記念祭事での自動運転バス試乗会は、「AIバス体験試乗会」と名付けて実施。

埼玉工業大学 自動運転バスは、走行時の周囲状況をキャッチする画像情報解析に、ディープラーニング(深層学習)を採用。走行を重ねるごとにAIが学習し、最適な進路変更、ブレーキング、交差点通過、停留所発着などをクリアしていく。

このAIバス体験試乗会 会場には、埼玉高速鉄道 企画室長も務めた加須市 大橋良一 市長をはじめ、埼玉県 木下高志 県議会議員、埼玉県 千葉達也 県議会議員、野本陽一もと埼玉県議会議員なども駆けつけ、この埼玉工業大学 自動運転バスの進捗を確認。木下高志 県議会議員は試乗後にこう伝えていた。

「ミクニオートの福祉車両分野の開発技術と埼玉工業大学AI技術を融合させたこの自動運転バスは、Society 5.0 先行整備を象徴する埼玉発のモビリティ。この埼玉工業大学 自動運転バスのように、超スマート社会 Society 5.0 にむけたアクションを、この埼玉県からどんどん起こしていきたい」

「この加須市のようにAIバス導入に積極的なエリアに、たとえば5G(第5世代移動通信システム)などを優先的に整備してもらうという動きも必要だと再認識した。とにかくいろいろな市や町で、こうした人工知能を活用したインフラやモビリティが広がって、地域を活性化していきたい」(木下高志 県議会議員)

―――大手自動車メーカーがつくる自動運転車両とは違い、既存のマイクロバスに自動運転システムを後付けするスタイルの、埼玉工業大学 自動運転バス。今後、内閣府主導の大規模実証実験(インフラ通信プロセスなど)を経て、自動運転化をめざす全国の路線バス・コミュニティバスにこの実績が活かされるはずだ。

写真 記事:鉄道チャンネル編集部


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