相鉄・JR直通線に使用される12000系

相模鉄道は11月5日、2019年11月30日(土)の相鉄・JR直通線開業にあわせ、ダイヤ改正を実施すると発表しました。

相鉄・JR直通線は相鉄線海老名駅~JR線新宿駅を結ぶ新路線。相鉄本線の西谷駅から分岐し、同日開業する羽沢横浜国大駅を経てJR線と接続します。

相鉄・JR直通線路線図 画像:相模鉄道

運転本数は終日46往復(92本)、朝ピーク時間帯は4本/時、その他時間帯は2~3本/時。車両は相鉄12000系とJR東日本埼京・川越線用のE233系を使います。

相鉄・JR直通線の時刻表や運賃表は現在相鉄ホームページから確認可能ですが、直通列車のJR線内各駅の時刻については11月20日(水)以降に公開予定とのことです。

主な改正点は以下の通りです。

JR東日本との相互直通運転開始

直通線が開業することにより、二俣川~新宿間は最速44分で結ばれることに。相鉄線内は特急と各停で運行し、西谷や二俣川で横浜行きと接続するダイヤとすることで、横浜方面への利便性と速達性を高めます。

朝の時間帯の一部列車は新宿から先の池袋・赤羽・武蔵浦和・大宮方面(最遠は川越)へも運行し、相鉄線沿線から多方面へのアクセスが向上します。

JR直通列車と横浜行きの接続例 画像:相模鉄道

特急・快速の停車駅に西谷を追加

新ダイヤ路線図 画像:相模鉄道

これにより西谷~横浜間は特急利用で1駅最短7分に。

また西谷と鶴ケ峰は停車する列車数が大幅に増加。平日ダイヤの横浜行きで、西谷駅停車が88本増、鶴ケ峰駅停車は26本増となります。

各時間帯の運行パターンを変更

(1)早朝時間帯

早朝時間帯には直通列車の運行時間外に下りのみ羽沢横浜国大~西谷間の区間運転を実施。また、上り始発列車の時刻を2分程度早くします(かしわ台発横浜行き・いずみ野発二俣川行き)。

(2)平日朝

平日の朝時間帯には海老名発の「特急」を増発。5時台から運行を開始し、時間帯を拡大するとともに半数をJR直通列車として運行します。JR直通の特急は西谷または二俣川で横浜行きに接続します。

平日朝の上り特急列車 画像:相模鉄道

「通勤特急」と「通勤急行」も新たに設定、運行されます。主にいずみ野線の各駅から横浜へ直通し、利便性と速達性を向上。通勤特急はJR直通列車と二俣川で接続し、都心方面への利便性を向上します。

また、朝ラッシュ時の本線に「各停」を運行。海老名~希望ケ丘間から天王町などへは乗り換えが必要でしたが、直通で利用できる列車が増加することになります。

同朝ラッシュ時の本線下りに「特急」を運行。二俣川~海老名間で4分程度短縮するほか、瀬谷駅1番線の使用を開始し、一部の急行・快速で特急の通過待ちを行います。

(3)日中時間帯(平日・土休日)

海老名発の特急は毎時4本に 画像:相模鉄道

平日・土休日には本線の「特急」を増発。湘南台~横浜間の特急を海老名発に変更し、海老名~横浜間の特急を3本/時に。

JR直通列車は1時間2本ですが、このうち1本を特急として運転し、西谷で横浜行きと接続します。これにより海老名発基準での特急は毎時4本に。

現在運行しているいずみ野線特急の運行は休止。いずみ野線は1時間に快速2本、各停4本を運転する10分間隔のダイヤとなります。快速は横浜への直通を図るもので、各停は二俣川で海老名発のJR直通・急行・快速へ乗り換えができます。

(4)夜間時間帯(平日・土休日 横浜発20時以降)

夜間時間帯はこうなる 画像:相模鉄道

夜間時間帯は新宿発の特急海老名行きを約20分間隔で運行。横浜発急行の本数は減少しますが、新宿発特急と横浜発快速が西谷駅で接続するため、横浜~海老名間の速達性が向上します。

平日には各停大和行きを海老名まで延長。また直通列車運行時間外に西谷~羽沢横浜国体間の区間運転を上りのみ実施します。

ダイヤ改正のページでは様々なコンテンツも

相模鉄道は今回のダイヤ改正にあわせて専用のページを公開しています。各駅の変更点詳細が分かる「駅別変更ポイント」や新路線のメリットをコミカルに説明する「マンガでフムフム、ダイヤ改正」なども。

【相模鉄道ホームページ】(外部リンク)
https://www.sotetsu.co.jp/future/into_tokyo/diagram/

定期券・回数券は11月30日から発売

羽沢横浜国大駅発着となる定期券・回数券および羽沢横浜国大駅経由となる連絡定期券に関しては、11月30日(土)の開業から発売開始となります。事前発売はありませんのでご注意ください。

新線・新駅の開業を理由に、現在の定期券を新たに羽沢横浜国大駅経由の連絡定期券もしくは羽沢横浜国大駅発着の定期券・回数券に変更したい場合は、2019年11月30日(土)~2019年12月30日(月)に届け出ればOKです。

定期券は係員定期券発売所(横浜・二俣川・三ツ境・大和・海老名)にて、回数券は相鉄線全駅にて、新たな区間の定期券・回数券を購入後にこれまで使用していた券の払い戻し手続きが可能です。

画像:相模鉄道

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鉄道チャンネル編集部