「いま東京と山梨の間は、ドアツードアで1時間半。新宿から特急かいじ に乗れば勝沼まで1時間15分。原武史先生は、日本でいちばん美しいと伝えてた中央線からも、ほんとうにすばらしい車窓や風景に出会えます」

「ちょっと気に入ったワインがあったら、ぜひ勝沼に来てほしい。どこも小さなワイナリーですから、みなさんを歓迎してくれると思います。みなさんの山梨へのお越しをお待ちしています」(林真理子)

新宿から中央線 特急あずさ に乗れば甲府まで1時間半、特急かいじ で甲州市の最寄り駅 塩山まで1時間10分―――。

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日本ワイン発祥の地として知られ、「ワイン県」なる副名をもつ山梨県は2月1日、都内で甲州ワイン体験会を実施。

会場には、ワイン県知事で山梨県知事の長崎幸太郎知事、日本を代表するソムリエ 田崎真也(ワイン県副知事)、山梨市出身の作家 林真理子(ワイン県副知事)が登壇。

甲州ワインのうまさと地元料理とのマッチングについて、ギャグやエピソードをまじえながら語った。

甲州ワインで「日本ワインの質の高さを再認識する時間旅行」へ

冒頭の言葉は、林真理子ワイン県副知事。長崎幸太郎 山梨県知事も甲州ワインをこうプッシュする。

「日本ワイン発祥の地で、生産量・ワイナリー数ともに日本一。山梨県特産で日本固有のぶどう品種『甲州』でつくられた甲州ワインは、その高い品質とおいしさで、世界中から高い評価を得ている。その魅力をさらに国内外へ発信していきたい」

いまいるこの会場は、東京 日本橋にある「わいわい Y-Wine」。

ここ「わいわい Y-Wine」は、田崎真也ワイン県副知事がプロデュースするレストランで、山梨県産食材をふんだんに使ったオリジナル料理と、それら料理にぴったりあう山梨県産ワインが楽しめるお店。

170種のワインはすべて田崎真也ワイン県副知事が厳選した「日本ワインの質の高さを再認識できる」というラインナップに。

そこで味わった、未体験のペアリングと、甲州ワインの魅力とは……!?

田崎真也 厳選の4本と絶品メニュー&解説は、このあと4連載!

今回、山梨県 長崎幸太郎 知事や林真理子ワイン県副知事といっしょに体験したメニューは、こんな感じ。

◆2018 フジッコワイナリー 甲州スパークリング
と「富士の介(ふじのすけ)のマリネ~自家製リコッタチーズ風~」

◆2018 シャトーメルシャン 岩出甲州きいろ香 キュヴェ・ウエノ
と「ほうとうのエッセンスを感じるフェットチーネ」

◆2018 白百合醸造 ロリアン セラーマスター マスカット・ベーリーA
と「鹿肉のミートボール~マスカット・ベーリーAとカシス風味~」

◆2016 サッポロワイナリー グランボレール山梨甲斐ノワール 特別仕込み
と「甲州ワインビーフのロースト~ふき味噌風味ソース~」

――――田崎真也ワイン県副知事が語る、このコースの各銘柄と料理についての解説と、山梨県 長崎幸太郎 知事や林真理子ワイン県副知事の楽しいトークは、このあと4回にわけて連載。お楽しみに!

「甲州ワインといっしょに、もっとペアリングを楽しんで」

ジェイアール東日本企画は今回、東京・神奈川・千葉・埼玉の30~50代の女性を中心に酒と旅に関して調査。

その結果、「うまいものだけを求めて旅に出たい」「その土地の名物料理を食べ比べする旅がしたい」「アクティブよりのんびり旅がいい」といった女性の声が、男性よりも上回っていたことがわかった。

こうした想いがある女性たちに、田崎真也ワイン県副知事と山梨県 長崎幸太郎 知事が、ペアリングについてアドバイス。

「日本は、料理との相性を考えてワインを選ぶ、またはワインとの相性を考えて料理をつくるといった欧州にある習慣がない。日常的にペアリングを楽しむという習慣がないから、今後は甲州ワインといっしょに、意識してみると食の楽しみ方が深まると思います」(田崎真也ワイン県副知事)

「もっともっと甲州ワインといっしょに、ペアリングを楽しんでほしいですね。いろいろトライして、体感して、味覚と話題を広げてほしい」(山梨県 長崎幸太郎 知事)

―――E353系あずさ かいじ で行く早春の甲州。行きたいときにさっと旅立てて、都心から多摩、甲府盆地へと遷り変わる車窓を愛でながら1時間ちょっと。世界中が注目する甲州ワインの旅へ……。

気になる人は、「富士の国やまなし」公式サイト(https://www.yamanashi-kankou.jp/index.html)へ。いますぐ出発しても、東京から特急で1時間半だから。いつでも。

写真 文:鉄道チャンネル