「よっと。はいはいどもどもー。きょうも線路わたっていつもんとこ行きますよー。ごはんもらいにねー」

このあたりをなわばりにしてる、白い靴下をはいたクジラ猫が余裕でわたってる線路、どこかわかる?

これ、2011年の画像だけど、いまもこの風景は変わってない。

非電化で単線、びみょうに線路が波打ってる感じもするけど、レール踏面は鈍く光ってるってことは、列車の往来がある。

ここが東京23区内とは……。

この線路は、総武線の支線で、越中島貨物線と呼ばれている路線。

この線路に先に、越中島貨物駅という駅があって、その駅の脇に東京レールセンターという施設がある。

越中島貨物駅や東京レールセンターについてはまた別で記すとして、この猫が渡っている場所。

カメラは、葛西橋通りを背にして締川踏切(しめかわふみきり)から東京湾側にある越中島貨物駅 東京レールセンターをむいている。

少し待っていると、むこうからDE10形ディーゼル機関車に引かれたレール輸送列車がやってくる。しかも、画像にみえるガードレールあたりで一旦停止したりも……。

東京レールセンターでチキに載せられたレールは、この越中島貨物線を経て、亀戸の先で総武線と合流し、各地へと運ばれる。

そしてクジラ猫が横切る線路のむこうにみえる、前述のガードレールにも、いろいろ物語がある。

ってことで次は、越中島貨物駅や東京レールセンター、ガードレール下にあった物語について。