世界最小クラスの小型ドローン「IBIS」でJR新宿駅の天井裏を点検　効率改善なるか

JR東日本スタートアップ株式会社と株式会社Liberawareは、JR東日本スタートアッププログラム2019の一環として、世界最小クラスの狭小空間特化型ドローン「IBIS（アイビス）」を活用した点検手法の実証実験結果を発表しました。

駅舎改良工事やメンテナンスは終電～始発までの限られた時間にしか行うことができず、短時間に効率良く作業を行う必要があります。しかし天井裏の点検においてはこれまで天井面を一つずつ外しながら作業を行っていたため、非常に時間を有する業務の一つとなっていました。

本実証実験では、IBISによりJR新宿駅の駅舎天井裏を撮影したのち、その動画から配管やケーブルなどの計測や3D化も実施。

撮影した映像が点検に資するものかどうか、動画を基にした点群データを利用して距離計測や図面化作業の効率化が可能かどうか確認を行ったところ、天井裏の状況確認業務におけるドローン活用の有用性や業務効率化の可能性を確認することができたといいます。

小型ドローン「IBIS」のサイズはプロペラガード込みで190×180×50mm、重量はバッテリ込み170g。飛行時間は最大12分。狭小空間でも安定して飛行できる性能を特徴としており、煙突・配管・ボイラーなどの点検や、図書館における蔵書点検業務などにて活用されています。

鉄道チャンネル編集部
画像：JR東日本スタートアップ