日曜日の夜、函館でゆっくり夕食を楽しんでから新幹線で帰ろう…と考えている方は、スケジュールの見直しが必要かもしれません。2026年5月10日から7月26日までの毎週日曜日、計12日間にわたって、青函トンネル内での重要な設備更新工事により、北海道新幹線の最終列車が運休または行先変更となります。
対象となるのは日曜夜の下り「はやぶさ39号」と上り「はやて100号」。特に上りの最終「はやて100号」は全区間運休となるため、新函館北斗駅からの帰宅ルートは通常より1時間以上早まる計算です。せっかくの旅の最後に「最終列車がない」というトラブルに見舞われないよう、旅行や出張の計画を立てる前に必ずチェックしておきたい、対象となる全12日間の運休スケジュールと具体的な影響、工事の背景にある事情を鉄道チャンネルが解説します。

【ひと目でわかる】2026年5月〜7月の日曜運休まとめ

日曜日の夜、遊び疲れて「さあ帰ろう」と思ったその時、最終の新幹線がない!? なんて事態にならないよう、まずは運休情報をチェックしておきましょう。
対象日:5/10, 17, 24, 31、 6/7, 14, 21, 28、 7/5, 12, 19, 26

今回の日曜夜間工事で影響を受けるのは、以下の列車です↓↓↓
・下り「はやぶさ39号」(新青森止まり。函館へは行けません)
普段は東京を19:20に出発し、新函館北斗に23:29に到着しますが、工事期間中は新青森(22:30着)止まりとなります。つまり、新青森~新函館北斗間はバッサリ運休です。

・上り「はやて100号」(全区間運休)
新函館北斗を21:57に出発する最終列車ですが、こちらは全区間運休tとなります。

対象日は5月から7月にかけての毎週日曜日。ゴールデンウィーク明けの5月10日から始まり、夏休み直前の7月26日まで続きます。

終電運休の裏にある「重要な工事」とは?

「なんでそんなに長い期間やるの?」と思うかもしれませんが、これには青函トンネルならではの「深~い」事情があります。
実は、「1.5kmの巨大な架線を、わずか6時間で張り替える」——そんな、想像を絶する過酷なミッションが深夜の青函トンネルで始まろうとしているんです。

1500mの架線を一晩で交換、無理?いや6時間でやるんです!

今回の工事のメインは、「架線(かせん)」の取り替えです。新幹線や貨物列車に電気を送るあの大事な電線ですが、実は青函トンネルの架線、海峡線が開業してから37年間も働き続けてきた大ベテランなんです。
新幹線と貨物列車の安定輸送を支え続けてきた設備の老朽化に伴い、JR各社は2026年5月より日曜夜の新幹線を一部運休し、保守作業時間を大幅に拡大することを決定したという訳です。

青函トンネル内には、トロリ線や吊架線など合計約250本、総延長にして約380kmもの架線が張り巡らされています。これを今後、順次取り替えていく必要があるのですが、その作業内容が想像を絶する過酷さです。

長さがハンパない:架線1本の長さは約1,500メートル。1.5キロの電線を一晩で張り替える必要があります。

時間が足りない:保守基地から作業現場までの移動時間も含めると、連続して約6時間の作業時間(保守間合い)が必要です。

通常の時間じゃ無理:普段の夜間作業時間だけでは、この「1.5キロ一気替え」ミッションをクリアするには時間が足りません。

だからこそ、最終列車を運休させて時間をひねり出し、安全・安定輸送のために工事を行うというわけです。新幹線と貨物列車が同じ線路を走る「青函共用走行区間」という特殊な環境下で、37年モノの設備をリフレッシュする作業は、まさに時間との戦いです。

「青函共用走行区間」工事の概要

今回の運休と工事に関する概要は、以下の通りです。

・実施期間:2026年5月10日~7月26日の毎週日曜日(計12日間)
・主な工事内容:架線(トロリ線、補助吊架線、吊架線)の取り替え
・設備状況:架線1本の長さは約1,500m、総延長は約380km
・必要作業時間:連続6時間程度

【運休区間】
・下り:新青森~新函館北斗間(はやぶさ39号)
・上り:新函館北斗~新青森間(はやて100号は全区間運休)

私たちが普段、時速260kmで何気なく通過している青函トンネル。その頭上に張り巡らされた架線は、過酷な環境下で37年もの間、新幹線と貨物列車の走りを支え続けてきました 。一晩にわずか1.5km、たった6時間の猶予にすべてを懸ける現場の情熱が、今回の運休の裏側には隠されています。
日曜夜に移動を予定されている方は、一本早い列車への変更や、新青森駅周辺での宿泊検討など、早めのプラン見直しをおすすめします。最新の空席状況は「えきねっと」やJR各社のサイトをチェックして、安心で快適な旅を楽しんでくださいね。
(画像:JR北海道・JR東日本、TOP写真:PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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