近畿日本鉄道(近鉄)は、ケーブルカー・ロープウェイ含む全車両1938両の車内全体に、効果が持続する抗ウイルス・抗菌加工を実施する。

工期は6月下旬から9月末にかけて。特定のウイルスや細菌を持続的に減少・抑制させる無機溶剤を、車内で乗客が手を触る部分(つり革、手すり、シートなど)をはじめ、全体に噴霧することでコーティング加工する。

インフルエンザウイルス(エンベロープあり)やネコカリシウイルス (ノロウイルス代替)などの抗ウイルス作用、大腸菌・黄色ブドウ球菌などの抗菌作用がある。

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今回の抗ウイルス・抗菌加工は、SIAA(抗菌製品技術協議会)の安全性基準に適合。SIAAマークを取得すべく申請中。鉄道車両でSIAAマークを表示するのは初めて。

SIAA(抗菌製品技術協議会)は、経済産業省ガイドラインに則って運営され、適正で安心できる抗ウイルス・抗菌・防カビ加工製品の普及を目的とし、メーカー、試験機関が集まってできた団体。SIAAマークは、SIAAガイドラインで品質管理、情報公開された製品に表示されている。