JR東海、リニア中央新幹線 ヤード整備について静岡県に再度確認
JR東海 金子慎社長は、静岡県 川勝平太知事と面会し、リニア中央新幹線の静岡工区の未着工区間の表題のヤード整備をすすめることについて説明した。
川勝知事は、同ヤードを整備すると、これまですすめてきた作業員宿舎などの整備とあわせ、改変面積が5ha以上となり、静岡県自然環境保全条例第24条に規定する自然環境保全協定の締結が必要であり、同ヤード整備を認めるかどうかは、協定締結の可否によって判断する、と回答。
ここでJR東海は、速やかに協定締結の準備を整えることで、同ヤード整備をすすめることは可能なのではないか、と受け止めた。
これに対しその後の報道などで、静岡県 事務方から記者団への協定についての説明のあと、川勝知事は記者の質問に答え、本件ヤード整備の内容である、濁水処理設備等の設置、坑口予定箇所の整備等については、トンネル本体工事と一体であり、一切認められないと説明したという。
JR東海は、「これらは報道等によるところで、本件ヤード整備等について、協定を速やかに締結し、本件ヤード整備をすすめることについて、それが困難であることと、その理由について」を直接、書面で回答してほしいと静岡県側に伝えた。
JR東海によると、同ヤード整備に今月中に着手できるか否かは、中央新幹線 品川〜名古屋 の開業が2027年に間にあうか否かに関わる、極めて重要という。JR東海は静岡県に7月3日までに回答してほしいと伝えている。