田園風景の中をのんびり・ゆっくり走る 富良野・美瑛ノロッコ1号乗車記【3】 美馬牛・上富良野編

2020.08.08

(前回)田園風景の中をのんびり・ゆっくり走る 富良野・美瑛ノロッコ1号乗車記【2】 美瑛編
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新型コロナウイルスの影響を受けて延期されていた「富良野・美瑛ノロッコ号」の運行が約1ヵ月遅れて開始されました。本年は富良野線開業120周年記念として、スタンプラリーなど、特別企画が用意されています。今年度初運転となる7月18日に富良野・美瑛ノロッコ1号に乗車しました。今回は美馬牛駅・上富良野駅とその周辺を紹介します。

人気ドラマのロケでも使われた「美馬牛駅」

美馬牛駅に到着

美瑛駅を離れたノロッコ号はしばらく走り、美馬牛駅に到着します。1926年9月10日に鉄道省・富良野線の駅として開業。かつては貨物も扱う有人駅でしたが、1992年4月1日に簡易委託が廃止され完全無人化されました。地名はアイヌ語の「ピパウシイ(カラス貝・多くいる・もの(川))」から転訛したとされています。この駅は人気ドラマ「北の国から’89帰郷」のロケでも使用されています。歓迎セレモニーはありませんが、数人の鉄道ファンが迎えてくれました。

美しい丘陵地帯

美馬牛は美しい丘陵が広がる観光エリアです。写真集などでお目にかかる光景が、あたりに広がっています。駅前で自転車を借りてサイクリングしてみてはいかがでしょうか。

青春18きっぷのポスターに採用

美馬牛駅は2020年夏版の「青春18きっぷ」のポスターに採用されました。青春18きっぷは全国のJRで利用できる乗り放題の企画きっぷです。5日分で12,050円、1日あたり2,410円で、JR線普通・快速列車に自由に乗り降りできます。1982年3月1日に「青春18のびのびきっぷ」として発売を開始しました。

「青春18」という名称は、当時国鉄富山車掌区に所属していたシンガーソングライター伊藤敏博の楽曲名です。全国の駅でも曲が流れるなどバックアップしていたことがわかります

ラベンダーの里の玄関口 上富良野駅

上富良野のゆるキャラ「らべとん」。体重はラベンダー株800株分

上富良野駅に到着すると、自治体や観光関連の方々に迎えられました。上富良野町のゆるキャラ「らべとん」もお出迎え。ラベンダーと豚さがりの町をPRするキャラクターで、帽子にラベンダーを飾り、香りをふりまいています。北海道では大変なことや苦しい状況を「ゆるくない」と表現します。30度を超える炎天下の中、着ぐるみを着て動くのは、想像を絶するほどゆるくないでしょう。

一面がパープルに染まる日の出公園

1899年11月15日に北海道官設鉄道十勝線美瑛~当駅間開業にともない上富良野駅が開業しました。ラベンダーの里の玄関口として知られ、駅の敷地内にもラベンダーが植えられています。広大な花畑を見るなら駅から徒歩約15分の「日の出公園」がおすすめ。小高い丘の上に位置するラベンダー園で、展望台の西側にラベンダー畑、東側には十勝連峰が広がっています。遅咲きのオカムラサキという品種を中心としているので、シーズンを遅れても絶景を眺めることができるのも嬉しいです。

旅の思い出を傍らに

沿線にラベンダー畑が多くなり、車内にもよい香りが立ち込めるようになってきました。次の停車駅は、ノロッコ号運行に合わせて開設される「ラベンダー畑駅」です。引き続きノロッコ号の旅をお楽しみください。

文/写真:吉田匡和

「田園風景の中をのんびり・ゆっくり走る 富良野・美瑛ノロッコ1号乗車紀【4】」は2020年8月9日(日)9時頃の掲載を予定しています。(鉄道チャンネル編集部)


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