リッチモンドホテル東京芝(左)とリッチモンドホテルプレミア浅草(イメージ) 写真:JR東日本

JR東日本は、緊急事態宣言を踏まえたテレワーク・リモートワークなどの多様な働き方に対応するため、外食チェーンのロイヤルホールディングス傘下のリッチモンドホテルと提携。リッチモンドホテルプレミア浅草、リッチモンドホテルプレミア押上、リッチモンドホテル東京芝の3ホテルを、シェアオフィス事業「STATION WORK(ステーションワーク)」の会員向けに提供する。

2019年度上期にスタートしたJR東日本のシェアオフィス事業は、駅のサービス拠点化に向けた実効策の一つで、当初はエキナカに仕事やミーティングスペース(個室や小会議室)を設ける形で展開。新型コロナウィルス感染症が広がった2020年春からは、テレワークなどに対応するため、駅を離れたグループホテルの客室をビジネスユース目的に提供している。

今回はJR系ホテルの立地がない私鉄・地下鉄沿線へのエリア拡大に向け、リッチモンド3ホテルと提携してステーションワーク会員の利用を促す。利用できるのはシングルルームで、時間帯別に午前(8~12時)、午後(12~19時)、終日(8~19時)の3タイプを用意する。

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ホテル利用のステーションワークでは、グループの日本ホテルが運営するホテルメッツチェーンの20施設、シティホテルのホテルメトロポリタン(池袋)とホテルメトロポリタンエドモント(飯田橋)に加え、2020年末に決まったJR東日本と西武ホールディングス(HD)の包括的連携で、新宿や品川などのプリンスホテル5施設も半日単位で利用できるようになった。

文:上里夏生