ブランド名は「茜(あかね)さす」

施設のブランド名は、「茜さす」と命名しました。「あかね色に照り映える」の意で、「九州が日の出に映えて照り輝き、次代の訪れを感じさせるように……」の思いを込めました。

鹿島市の「茜さす肥前浜宿」は、JR長崎線肥前浜駅西側に広がる浜町地区の酒蔵通りに建つ、明治時代中期の「光武酒造場別宅」を改装します。入母屋造り木造2階建てで、約70~80方メートルの客室2室(定員各4人)を設けます。旅のテーマは「酒薫る宿場町の商家にて、古今の往来に酔いしれる。」とします。

施設や街並みで、過去と現代が交錯する上質な町家の雰囲気を演出します。設計は専門の建築研究所が担当、構造監修は日南の飫肥(おび)も合わせ、京都大学の研究所のアドバイスを受けます。

江戸後期の武家屋敷

庭園も見応え十分な「茜さす飫肥」。飫肥は江戸時代、伊東家五万一千石の城下町として繁栄しました。(画像:JR九州)

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日南市の「茜さす飫肥」は、JR日南線飫肥駅北側・飫肥地区の「旧伊東伝左衛門家」を改装します。江戸後期に建てられた木造平屋建てで、地区内で最も古い武家住宅。日南市から文化財に指定され、庭園は2015年、国の記念物に登録されました。

施設は1棟貸しで、客室146平方メートル、定員6人。文化財の価値を高めるような改修を施し、建物と庭園、景観が育んできた歴史を表現します。旅のテーマは「ひっそりと佇(たたず)む武家屋敷で、穏やかなる季(とき)に抱かれる。」です。