貨物駅が旅客駅に、商品名が駅名や地名になった街

2021.04.11

住みたい街にランキングの上位にいつも入る、おしゃれな街―――恵比寿。

いま、山手線や湘南新宿ライン、埼京線などの電車に乗って、ここ恵比寿のあたりを走ってると、かつてここに貨物駅があったなんて、想像できない。

画像は国土地理院の恵比寿駅上空画像。上が1984年、下が1974年当時。

赤い屋根の工場棟が集まるエリアが、いまの恵比寿ガーデンプレイス。赤い屋根の時代は、サッポロビール工場跡地。貨物ヤードがあったスペースはいま恵比寿スカイウォークへと道を譲ったかたち。

そのルーツは、明治期にこの地に出現した日本麦酒醸造会社ヱビスビール醸造場。その工場脇を通るのが現在の山手線、かつての日本鉄道。

日本鉄道は当時、日本麦酒の要請を受け、ビール専用の貨物駅、恵比寿停車場を開設。

工場まわりに人口が増えたことから、貨物駅だった停車場を旅客化し、工場の北側(渋谷寄り)に旅客駅をつくった。それがいまの恵比寿駅。

また、このあたりの地名も、ヱビスビールから恵比寿という名がつけられた。

ビール工場輸送むけ貨物駅が旅客駅に、商品名が駅名や地名にという、国内でもあまりみないケースが、ここにある。

ちなみに、この1974~1984年の上空写真には、いまも存在する防衛装備庁 艦艇装備研究所や、国立科学博物館附属自然教育園・東京都庭園美術館(旧白金御料地)、首都高速2号目黒線が映っている。

◆新宿貨物駅 跡地のいま、小田急地下ホームや西武新宿駅ビルが建設中のころ_新宿1974
https://tetsudo-ch.com/11264445.html

◆扇形車庫や転車台があった飯田橋界隈
https://tetsudo-ch.com/11355209.html


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