日本鉄道が1885(明治18)年に内藤新宿駅として開業させた駅がルーツの、新宿駅。↑↑↑画像は10年前、2011年の光景。

JR東日本エリア内の1日平均の乗車人員は、コロナ前の2019年度で77万5386人。JR東日本エリア内ランキングで第1位。

私鉄や地下鉄をあわせると、1日平均乗降客数は353万人。この数字は、乗降客数世界最多の駅としてギネスブックに登録されている。

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そんな新宿駅の47年前。1974(昭和49)年当時の上空をみると、まず気づくのは、いまあるタカシマヤタイムズスクエア(新宿高島屋)がない、西新宿の高層ビル群が建設中、小田急新宿駅地下ホームへと続く線路敷設工事中……など。

新宿貨物駅の跡地にタカシマヤタイムズスクエア

この国土地理院による上空画像は、1974年当時の新宿。線路群と甲州街道が立体交差する地点の右下に、コンテナが並ぶ貨物ヤードがある。このあたりが新宿貨物駅。

新宿貨物駅は1984(昭和59)年に廃止。この緑色のコンテナが並ぶコンテナヤードに、いまタカシマヤタイムズスクエアが建っている。

ニューヨークのエンパイアステートビルディングに似たいまのNTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)がある地は、もともと戸建ての建屋が並ぶ地だった。

建設中の小田急線地下ホーム連絡線や西武新宿駅ビル

もう少し近づいてみる。まず南側の小田急線、小田急新宿駅の地下ホームへと続く線路の敷設工事がみえる。

甲州街道の北側、現在のルミネエスト新宿(駅東口)寄りに、着発待機中と思える貨物列車が並ぶ。ここにいま、湘南新宿ライン・埼京線ホームなどがある。

さらに北側、新宿大ガード(青梅街道架道橋)あたりには、建設中らしき西武新宿駅ビル。これが現在の西武新宿PePe-ペペ だと思う。

―――この50年で大きく変わった新宿は、さらに次の50年へむけて再開発事業がすすんでいる。コロナが収束したあと、新宿のいまをみに、ゆっくり歩いてみたい。